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【市況】<週末コメント> ─ 来週の相場展望 ─ 2017年4月28日

 今週の日経平均終値は19196円74銭、前週末比575円99銭高でした。

 2週連続の上昇で日経平均はトータル860円も値を戻してまいりました。直前の5週連続安で下げた分(1270円安)の2/3戻しを達成し、4月の安値を当面の底値に変えてきています。チャート上では13週線も26週線も超えており基調回復が鮮明に。ただ、出来高が目立って増えていない点から、日経平均は今年2~3月の元のボックス圏(1万9000円弱~1万9500円強)に戻っただけで、さらに1万9500円を超えて上がって行くという強気相場まではまだ展望できません。2~3月頃、1ドル=115円という安値にあった円相場が今では111円台と水準を切上げており、この分、日経平均の上値も抑制的にならざるを得ないでしょう。一方、今期企業業績が増益というプラス面もあり、また、日銀やGPIFの強烈な買いも入ることから下値も乏しいことになります。プラス、マイナスの材料を考えると日経平均は再び1万9000円台のボックスというセンが濃厚で、上値突破は円安次第という従来の見方に戻ったといえるでしょう。日本は大型連休に入りますが、今年は大きな波乱なく経過する可能性が高そうです。(ストック・データバンク 編集部)

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