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【市況】決算を手掛かりに短期的な値幅取り/オープニングコメント

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

 28日の日本株市場はこう着感の強い相場展開となり、次第に利益確定の流れとなりそうだ。27日の米国市場は上昇。ただし、昨日の税制改革案が予想通りの内容となり、積極的な買いが手控えられたほか、原油相場の下落が嫌気されている。一方で、ハイテク企業への業績期待が高まるなか、ナスダックは最高値を更新している。シカゴ日経225先物清算値は大阪比55円安の19235円だった。

 米国では28日に暫定予算が期限を迎える。政府機関の一部閉鎖を避けるためには議会が週内に新たな暫定予算を可決する必要がある。過度な警戒感は高まってはいないものの、結果を見極めたいとする模様眺めムードが強まりそうだ。

 また、決算発表の第1弾のピークとなるため、こちらも模様眺めムードが強まりやすい一因になる。大型連休に入ることで参加者も限られてきそうである。そのため、決算を手掛かりとした個別物色のほか、出遅れ感のあるテーマ株等での短期的な値幅取りに向かいそうだ。(村瀬智一)
《AK》

 提供:フィスコ

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