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【市況】<マ-ケット日報> 2017年4月27日

 27日の市場は日経平均が5日ぶりに反落。終値は前日比37円安の1万9251円だった。米株反落と円安一服を受けて小口売りが先行。前日までの4日間で850円も上げた反動も加わって終日マイナス圏での推移となった。もっとも一番売られたのは朝方だけで(89円安)、それ以降はじわじわと下げ幅を縮小するなど基調は案外強固。東証1部の値上がり銘柄数は値下がり銘柄数の倍近くあり、出遅れ銘柄の底上げ的動きは継続している。

 昨日の米国市場は前日までに大幅高した反動からダウ平均は3日ぶりに反落した。期待されたトランプ減税が事前予想通りだったことで目先筋の手じまい売りを誘った面もあるようだ。もっとも、政策の方向性自体は評価されており深く売り込む向きはいない。ダウ平均やS&P500種指数は史上最高値まであと少しと迫っており、ここを抜くまでは強気の流れが続きそうだ。

 さて、2大リスク要因(仏大統領選と北朝鮮)の後退で元の相場に戻りつつある東京市場。この日も短期的な過熱感はありながらも日経平均は1万9000円台に定着するような下値の強さを見せていた。ただ、あさってから大型連休に入ることもあって上値を追う動きは限定的。決算発表が本格化しておりこちらを見極めたいという雰囲気もあるようだ。個別では法的整理の検討が報じられたタカタ <7312> がストップ安。産業革新機構の売り出しを嫌気してルネサス <6723> も大きく売られている。(ストック・データバンク 編集部)

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