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【市況】東京株式(大引け)=37円安、5日ぶり反落も中小型株中心に値上がり数1200超

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 27日の東京株式市場は利益確定売り優勢の展開となった。ただ、日経平均の下げ幅は限定的で値上がり銘柄数が値下がりを大きく上回る展開となった。

 大引けの日経平均株価は前日比37円56銭安の1万9251円87銭と5日ぶり小幅反落。東証1部の売買高概算は19億702万株、売買代金概算は2兆4554億円。値上がり銘柄数は1219、対して値下がり銘柄数は672、変わらずは125銘柄だった。

 きょうの東京市場は、前日の米国株市場でNYダウなど主要指数が上昇一服となったことを受け、買い手控えられる格好となった。前日まで日経平均は4連騰で計850円超の上昇をみせていたこともあり、スピード警戒感から利益確定を急ぐ動きが顕在化した。注目されたトランプ政権の税制改革の内容が明らかとなったが、想定の域を出ず、実現性に懐疑的な見方もありマーケットにポジティブに作用しなかった。日銀の金融政策決定会合の結果は「現状維持」でこれも材料視されず、相場は方向感の乏しい展開に。もっとも、国内外機関投資家の参戦で押し目買いの動きは根強く下げ幅は限定的。中小型株に買いが集まり、値上がり銘柄数が1200を超えるなど値下がりの1.8倍に及び、実質的には上昇相場の地合いだった。

 個別では、キヤノン<7751>が活況高、ソニー<6758>も堅調。ホシザキ<6465>が大幅高、ダイワボウホールディングス<3107>も急伸、バリューコマース<2491>はストップ高に買われた。ブイ・テクノロジー<7717>、アルバック<6728>なども高い。ベリサーブ<3724>が大幅高、大同特殊鋼<5471>、東洋鋼鈑<5453>なども物色人気に。トクヤマ<4043>、リンクアンドモチベーション<2170>も上昇した。

 半面、ファナック<6954>、トヨタ自動車<7203>が軟調、日立国際電気<6756>も安い。LINE<3938>は急落した。気配値のまま値幅制限下限まで下落していたタカタ<7312>は大引けにストップ安で配分。ルネサスエレクトロニクス<6723>、ヤフー<4689>などが大幅安となったほか、楽天<4755>、新明和工業<7224>も大きく値を下げた。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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