【通貨】明日の為替相場見通し＝１１０円値固めから上値探る展開も

　今晩からあすにかけての外国為替市場のドル円相場は、１１０円台の値固めから上値を試す展開が期待される。予想レンジは１ドル＝１０９円８０～１１１円００銭。

　この日は、北朝鮮の朝鮮人民軍創建８５周年にあたり核実験の実施などが懸念されていたが、具体的な動きはなかったことから、リスクオフ姿勢が後退。ドル円は欧州時間にかけ１１０円半ばに上昇した。北朝鮮情勢にはなお不透明感は残るものの、フランス大統領選の第１回投票も波乱なく通過したことから、市場の警戒姿勢は徐々に薄らぎつつある。あす２６日にはトランプ米大統領が税制改革案を発表する予定であり、その内容への期待も出ている。今晩のニューヨーク市場では米４月ＣＢ消費者信頼感指数や米３月新築住宅販売件数が発表され、その内容次第でドルは一段の上昇も見込まれる。また、２６日から２７日にかけて日銀金融政策決定会合が開催されるが、市場では金融政策は現状維持が予想されている。

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）