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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:パナホーム、JVCケンウ、新光電工

パナホーム <日足> 「株探」多機能チャートより
■パナホーム <1924>  1,216円  +185 円 (+17.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位
 21日、パナホーム <1924> に対して親会社のパナソニック <6752> がTOB(株式公開買い付け)を実施し、完全子会社化を目指すと発表したことが買い材料視された。TOB価格が前日終値を16.4%上回る1株1200円とあって、本日の株価はこれにサヤ寄せする形で買い気配値を切り上げた。買付期間は4月28日から6月13日まで。

■JVCケンウッド <6632>  294円  +23 円 (+8.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位
 21日、JVCケンウッド <6632> が17年3月期の連結経常利益を従来予想の25億円→35億円に40.0%上方修正。増益率が93.6%増→2.7倍に拡大する見通しとなった。オートモーティブ分野の自動車ディーラー向けOEM製品、メディアサービス分野でCDやDVDなどの販売が伸びたことが上振れに貢献した。

■新光電気工業 <6967>  775円  +57 円 (+7.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 21日、新光電気工業 <6967> が17年3月期の連結経常利益を従来予想の17億円→34億円に2.0倍上方修正。減益率が83.2%減→66.5%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。フリップチップパッケージの高付加価値品や半導体製造装置用セラミック静電チャックが伸びたことが寄与。円安による採算改善や為替差益の増加も大きく利益を押し上げた。

■マーベラス <7844>  924円  +29 円 (+3.2%)  11:30現在
 マーベラス<7844>が続伸。前週末21日の取引終了後、集計中の17年3月期連結業績について、売上高が従来予想の340億円から293億円(前の期比7.9%減)へ、営業利益が60億円から57億5000万円(同6.1%増)へ下振れたようだと発表したが、この日、新機軸のプライズマシン「TRYPOD(トライポッド)」を17年中に全国のアミューズメント施設で展開すると発表しており、これを好材料視する動きが強まっているようだ。「TRYPOD」は、これまでのプライズゲームの中心的存在であるクレーンゲーム機とは異なった全く新しいコンセプトと機構を持ったプライズマシン。筐体に空いた大きな円形の穴の淵から複数のアームが円の中心に向かって突出しており、プレイヤーは円の周辺で回転する光を狙ったアーム位置で止めて、アームを抜いてプライズを獲得するというゲーム。「どのアームを抜いていくのか」がゲームのポイントとなっており、アームの本数やアームの形状で自由にプライズ獲得の難易度も調整することが可能となっているという。なお、下方修正については、オンライン事業で、新規にリリースしたタイトルの立ち上げが計画通りに進まなかったことに加えて、サービス開始前の一部タイトルが開発中止になったことなどが要因としている。

■シーイーシー <9692>  2,034円  +57 円 (+2.9%)  11:30現在
 シーイーシー<9692>に注目したい。同社は独立系のシステムインテグレーター。メーカーの壁を超えてシステムをつなぐことに強みを持ち、特に生産効率の高いスマート工場(考える工場)分野で先行している。18年1月期の連結営業利益は前期比13%増の37億5000万円と2ケタ増益予想。配当も前期比5円増の40円を計画している。IoT(モノのインターネット)やAI(人工知能)分野でも高い実績がある。市場では19年1月の営業利益は今期推定比12%増の42億円との予想も出ている。株価は今月2200円台まで買われた後、調整局面にあるが、スマート工場関連としての人気は高い。

■オークマ <6103>  1,126円  +31 円 (+2.8%)  11:30現在
 オークマ<6103>がマドを開けて買われ底値圏離脱を明示、このほかツガミ<6101>、牧野フライス製作所<6135>など工作機械株への買いが目立つ。目先リスクオフの巻き戻しや為替の円安傾向を背景に買いに厚みが加わっている。中国向けはひところ景気減速の影響を余儀なくされてきたが、中国政府の製造業強化方針を背景に状況が好転している。大局的にも世界的な景況感の回復が企業の設備投資需要を喚起しており、特にスマートフォン市場の拡大や次世代半導体メモリー需要の増勢が顕著となるなかで、工作機械メーカーに吹く追い風が改めて意識されている。

■DTS <9682>  2,815円  +72 円 (+2.6%)  11:30現在
 21日、DTS <9682> が17年3月期の連結経常利益を従来予想の71億円→80.5億円に13.4%上方修正。従来の7.9%減益予想から一転して4.5%増益を見込み、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。販売管理ソリューションや生命保険向けシステム開発の受注が伸びたうえ、銀行向け大規模システム統合案件のピークアウトの影響が想定を下回ったことが寄与した。業績上振れに伴い、前期の年間配当を従来計画の60円→70円(前の期は60円)に増額修正した。前日終値ベースの予想PERが14.0倍→12.4倍に低下し、割安感が強まったことも支援材料となった。

■三菱UFJ <8306>  693.7円  +15.3 円 (+2.3%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が3日続伸、前週後半を境に急速に底入れの兆しをみせており、目先25日移動平均線を上に抜いてきた。マーケットの注目を集めた仏大統領選の第1回投票が終わり、中道・独立系のマクロン氏と、極右政党・国民戦線のルペン氏の決戦投票という大方の想定通りに進み、相場全般はリスクオフの巻き戻しに動き出した。また、前週末時点で米長期金利は2.25%台まで再上昇しているほか、国内10年債利回りも0%近辺で底を入れ浮上に転じており銀行セクターには追い風。国内大手証券も同社株に対する強気の投資評価を継続する動きがみられ、メガバンク株を買い戻す流れが顕在化している。

■マツダ <7261>  1,564.5円  +27.5 円 (+1.8%)  11:30現在
 欧州関連株が高い。欧州向け比率が高いマツダ<7261>やセイコーエプソン<6724>、コニカミノルタ<4902>といった銘柄が買われている。23日に実施されたフランス大統領選の第1回投票の結果、中道系独立候補のマクロン氏と極右国民戦線のルペン氏が決戦投票に進む見通しとなった。5月の第2回投票ではマクロン氏が優勢とみられ、欧州政治リスクの後退に伴う、リスクオン姿勢が活発化。ユーロは前週末の1ユーロ=1.072ドル前後の水準が、この日は一時1.089ドルへ急伸した。これを受け、欧州関連株には買いが膨らんでいる。

■TOKYO BASE <3415>  3,405円  +30 円 (+0.9%)  11:30現在
 TOKYO BASE<3415>が続伸、内需成長株として継続的な買いが観測され上値指向にある。国内ブランドに特化したセレクトショップ「STUDIOS」や独自の新業態店「UNITED TOKYO」を運営、嗜好性が高い商品を主軸に消費者ニーズを取り込むことに成功、高成長路線を走る。17年2月期は営業利益段階で12億9000万円と前の期比倍増の高変化を示したが、18年2月期も17億5700万円予想と前期比36%増益を見込む。市場では「積極的な業容拡大に向けた施策を織り込んでいない数字で保守的、一段の上方修正余地がある」(国内中堅証券)という見方が出ている。

■エン・ジャパン <4849>  2,345円  +20 円 (+0.9%)  11:30現在
 エン・ジャパン<4849>が続伸、株価は2300円近辺で売り物をこなし上値指向を強めてきた。人手不足を背景に企業の求人需要は引き続き旺盛だが、そのなかIT関連業界などIoT時代の到来を映して異業種からの人材流入も目立ってきた。大手求人サービス会社調べによると3月の中途採用の求人数は前月比2.6%増と28カ月連続で過去最高を更新、ネット求人大手で転職仲介サイトを手掛ける同社は、この流れをビジネスチャンスにつなげる可能性が高まっている。直近では有能な若手人材にターゲットを絞った「若手高年収層用転職求人サイト」を開設すると一部で伝えられ、これが物色人気を誘っている。

■トヨタ自動車 <7203>  5,887円  +32 円 (+0.6%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>、日産自動車<7201>、SUBARU<7270>、ホンダ<7267>など自動車株が軒並み高。仏大統領選の第1回投票が終わり、中道・独立系のマクロン氏と、極右政党・国民戦線のルペン氏の決戦投票という大方の想定通りのシナリオに進んだことを受けて、不透明感が後退しユーロが対ドルで上昇。これがドル円相場でもドル買い円売りの動きに波及した。1ドル=110円台に入る円安に振れたことを受けて、為替感応度の高い自動車セクターは輸出採算の改善期待から物色資金を集めている。

■ミクシィ <2121>  5,580円  +30 円 (+0.5%)  11:30現在
 ミクシィ<2121>が3日ぶりに反発。同社は21日の取引終了後、発行済み株式総数の2.69%に相当する220万1400株の自社株式を消却すると発表したことが好感された。消却予定日は4月28日。

■東芝 <6502>  208.1円  +0.8 円 (+0.4%)  11:30現在
 東芝<6502>は反発。株価は、円安も追い風になり買いが優勢となっている。半導体メモリー事業の入札で、米ファンドのコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)が産業革新機構と組んで参加することが明らかになった、と複数のメディアが報じた。日本政策投資銀行も共同で入札を検討しているという。東芝と連携している米ウエスタンデジタル(WD)が合流する可能性もある。日米連合で5月中旬の入札に応札する見通しで、東芝は6月下旬の株主総会までに売却先を選ぶ見通しだ。東芝の半導体メモリー事業の入札では、台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業なども候補となっているが、日米連合は売却先選定の有力候補になる可能性が指摘されている。

■ジーエヌアイグループ <2160>  507円  -100 円 (-16.5%) ストップ安売り気配   11:30現在
 ジーエヌアイグループ<2160>がストップ安ウリ気配。前週末21日の取引終了後、モルガン・スタンレーMUFG証券(東京都千代田区)を割当先として、行使価額修正条項および行使許可条項付き新株予約権を発行すると発表しており、将来的な株主価値の希薄化や需給悪化などを警戒した売りが出ているようだ。今回発行する新株予約権は、2万個(潜在株数2000万株)で、当初行使価額は679円。調達資金135億8458万円は、4月18日に買収を発表した米バークレイ・アドバンスド・バイオマテリアル(BAB、カリフォルニア州)株の取得費用や、F351の研究開発費用などに当てる方針だという。

●ストップ高銘柄
 シンクレイヤ <1724>  750円  +100 円 (+15.4%) ストップ高   11:30現在
 以上、1銘柄

●ストップ安銘柄
 ジーエヌアイグループ <2160>  507円  -100 円 (-16.5%) ストップ安売り気配   11:30現在
 以上、1銘柄

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