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【市況】<週末コメント> ─ 来週の相場展望 ─ 2017年4月21日

 今週の日経平均終値は18620円75銭、前週末比285円12銭高でした。

 日経平均は6週ぶりの反発でひとまず目先的な下値を形成してきた可能性があります。円高トレンドがまだ生きている点や地政学リスクが払拭し切れていない状況から本格的な底入れとは言えませんが、それでもここまで知られている悪材料は概ね織り込んできたといえるでしょう。政府には1万8000円を割らせたくない意向があったようで、今週は日銀の変則的な買いに加え、GPIFなど年金資金の大口買いも入りました。半ば官製相場と化してあまりほめられたものではありませんが、今週の安値(1万8224円)は仏大統領選でよほどの結果がでない限り当面の下値となった可能性があります。その気になる仏大統領選1回目の結果は来週24日月曜日の東京市場の取引時間中には判明するとされていますが、市場の嫌がる極右と左派の候補2人が1回目で消えれば問題なし。極右、左派どちらかの候補が決戦に残れば5月7日の2回目投票まで市場は様子見となりやすいでしょう。もうひとつ北朝鮮の地政学リスクは、25日の人民軍創建85周年記念日前後で何もなければ市場は動きが取りやすくなってきます。米国ともお互い戦争ができる状態ではないので地政学リスクはここでピークアウトしていくでしょう。結局、フランスにブレグジットを想起させるようなことさえなければ、日経平均は1万8500~1万9000円のレンジに回帰していく流れと思われます。(ストック・データバンク 編集部)

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