【市況】NY株式:ダウは174ドル高、政策期待の再燃で投資家心理が改善
NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより
20日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は174.22ドル高の20578.71、ナスダックは53.74ポイント高の5916.78で取引を終了した。複数の主要企業決算が好感されたほか、週間新規失業保険申請件数や3月景気先行指数が堅調な内容となり、買いが先行。財務長官がまもなく税制改革案を公表すると発言したほか、共和党内でオバマケア代替法案についての議論が進んでいるとの報道もあり、政策期待から終日堅調推移となった。ナスダック総合指数は最高値を更新した。セクター別では、運輸や自動車・自動車部品が上昇する一方で食品・飲料・タバコや家庭用品・パーソナル用品が下落した。
鉄道のCSX(CSX)は増配と新たな自社株買いを発表し、上昇。クレジットカードのアメリカン・エキスプレス(AXP)は決算内容が好感され、堅調推移。衣料小売りのフット・ロッカー(FL)は、ジョンソンCEOが4月販売動向の堅調さに言及し、上昇。携帯端末のアップル(AAPL)は、モルガン・スタンレーによる目標株価引き上げを受け、買われた。一方で、通信大手のベライゾン(VZ)は決算で契約者数の減少が明らかとなり、下落した。
カード決済ネットワークのビザ(V)は、マーケット終了後に1-3月期決算を発表、売上高、調整後一株利益ともに予想を上振れた。時間外取引で上昇して推移している。
Horiko Capital Management LLC
《TM》
提供:フィスコ