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【経済】日米中の注目経済指標:中国の1-3月期GDP成長率は6%台後半を維持へ


4月17日-21日に発表される主要経済指標の見通しについては以下の通り。

■17日(月)午前11時発表予定
○(中)1-3月期国内総生産(GDP)-予想は前年比+6.8%
参考となる10-12月期の実績は前年比+6.8%。今年1-3月期のGDP成長率は昨年10-12月期と同水準になると予想されている。経済構造改革の進展によって中国の経済成長は大幅に鈍化するとみられているが、今年1-3月期の中国GDPは6%台後半の成長率が予想されており、経済構造改革は進展していないとの意見が少なくない。ただし、市場予想と一致した場合は株高・ドル高の相場展開となる可能性がある。

■18日(火)午後9時30分発表予定
○(米)3月住宅着工件数-予想は125.3万戸
参考となる2月実績は128.8万戸、前月比+3.0%。市場予想を上回っており、住宅市況は良好であることが確認された。3月については、先行指標である2月の許可件数は6.2%減少したことから、2月実績をやや下回る見込みだが、堅調な雇用情勢を反映して着工件数は高水準を維持するとみられる。

■18日(火)午後10時15分発表予定
○(米)3月鉱工業生産-予想は前月比+0.5%
参考となる2月実績は前月比+0.1%で製造業は+0.5%。自動車、機械がまずまず好調だった。3月については、電気・ガスの公益事業はやや減少する見込みだが、鉱業は増加が予想されている。製造業もやや増加する可能性があることから、全体としてはプラスとなる可能性が高いとみられる。

■20日(木)午前8時50分発表予定
○(日)3月貿易収支-予想は+6056億円
参考となる2月実績は+8134億円。黒字幅拡大は中国向け輸出の増加が原因とみられる。対中貿易収支は黒字を計上した。2月の輸出額は前年同月比+11.3%、輸入額は同+1.2%だった。3月については、中国向け輸出はやや減少するとみられているが、それ以外の国・地域では2月実績に近い水準になると予想されており、市場予想は妥当な水準か。

■21日(金)午後11時発表予定
○(米)3月中古住宅販売件数-予想は560万戸
参考となる2月実績は前月比-3.7%、548万戸。市場予想を下回った。ただ、中古住宅価格の中央値は前年同月比+7.7%、在庫は前年同月比-6.4%。販売戸数の減少は在庫減少も関係しているようだ。3月時点でもこの状況は大きく変わっていないと推測されることから、3月中の販売件数が急増する可能性は低いとみられる。

その他の主な経済指標の発表予定は、17日(月):(米)4月NY連銀製造業景気指数、(米):2月対米証券投資、21日(金):(米)4月マークイット製造業PMI、(米)4月マークイットサービス業PMI。

《FA》

 提供:フィスコ

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