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【特集】エニグモ Research Memo(6):成長のための先行費用をこなしながら2ケタの増収増益を継続する見通し

エニグモ <日足> 「株探」多機能チャートより

■業績見通し

2018年1月期の業績予想についてエニグモ<3665>は、売上高を前期比20.0%増の4,977百万円、営業利益を同11.2%増の1,966百万円、経常利益を同11.5%増の1,966百万円、当期純利益を同17.4%増の1,342百万円と引き続き増収増益を見込んでいる。総取扱高では前期比23.1%増の40,965百万円を想定している。

増収率が前期実績に比べて緩やかなのは、前期に想定以上の結果を残した会員数の伸び率をやや保守的にみていることが要因とみられる(伸び幅では前期とほぼ同水準を想定している模様)。一方、アクティブ率やARPUについては前期とほぼ同水準を確保する前提のようだ。

一方、営業利益率が39.5%(前期は42.6%)と若干低下するのは、「BUYMA」の次のステージに向けた投資として、より幅広いユーザーに満足してもらうためのインフラ、決済基盤の強化に先行費用をかけることが要因である。

したがって、今期の業績は、さらなる成長のための先行費用をこなしながら、高い業績の伸びや利益率を維持する想定となっているものと評価することができる。弊社では、ユーザー層の幅が広がっていることや内部施策(アクティブ率の購入頻度の向上など)がうまく機能していることから、同社の業績予想の達成は十分に可能であるとみている。特に、売上高予想はやや固めの水準と捉えており、今後の業績推移を見守る必要があろう。一方、利益予想については、先行費用の掛け方(政策的な判断)次第ということになるが、大きな政策変更(勝負どころでの先行費用の戦略投入など)等がなければ、最低限の水準という見方をしている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)

《TN》

 提供:フィスコ

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