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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~北朝鮮情勢の緊張と円高が重し

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

13日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:北朝鮮情勢の緊張と円高が重し
■外資系証券の注文動向:差し引き80万株の売り越しとの観測
■前場の注目材料:トヨタ自、リハビリ支援ロボ実用化に


■北朝鮮情勢の緊張と円高が重し

13日の日本株市場は売り優勢の展開から、こう着感の強い相場展開が続きそうである。12日の米国市場は下落。シリアや北朝鮮の地政学的リスクの上昇を背景に投資家のリスク回避姿勢が強まり、売り先行の展開となっている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比60円安の18470円。円相場は1ドル109円05銭辺りと円高に振れて推移している。

引き続き北朝鮮情勢の緊張を背景に、積極的な売買は手控えられる可能性が高いだろう。また、北朝鮮を訪れている外国人記者は13日に「大きく重要な出来事」に備えるよう通知を受けたと、ロイター通信が伝えている。その他、トランプ米大統領はドルが「強くなり過ぎている」とし、FRBが低金利を維持するのが好ましいとの見解を示したと伝えられ、円相場は一時1ドル108円台に突入している。地政学リスクと円高が嫌気されるなか、模様眺めムードが強まろう。

物色の流れとしては、引き続き防衛関連への値幅取りが活発化しそうであり、さらに物色対象も広がりがみられそうである。その他、決算を手掛かりとした小売、サービスセクター等、内需系への物色に向かいそうである。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き80万株の売り越しとの観測


朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り890万株、買い810万株、差し引き80万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

04月06日(木):40万株の売り越し
04月07日(金):170万株の買い越し
04月10日(月):160万株の買い越し
04月11日(火):60万株の売り越し
04月12日(水):50万株の買い越し


■前場の注目材料

・NYダウは下落(20591.86、-59.44)
・NY原油は下落(53.40、-0.29)
・ドル円相場一時109円割れに
・日経平均は下落(18552.61、-195.26)
・シカゴ日経225先物(18470、-60)
・米MBA住宅ローン申請指数、前週比1.5%増
・小売企業、8割が今期純利益増加に
・OPEC1-3月、減産目標達成に
・防衛関連など個人の物色意欲強い

・シャープ<6753>、8K液晶テレビを18年に発売へ
・トヨタ自<7203>、リハビリ支援ロボ実用化に
・サイゼリヤ<7581>、17.8期純利益36%増へ上方修正

☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・08:50  マネーストック(3月、日本銀行)
・11:00  都心オフィス空室率(3月)    3.7

<海外>
・10:30  豪・失業率(3月)  5.9%  5.9%

《SK》

 提供:フィスコ

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