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【市況】日経平均は続落、地政学リスクから円高・株安進み一時18500円割れ/相場概況

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均は続落。北朝鮮やシリア情勢を巡る地政学リスクの増大で、米国債利回りの低下とともに1ドル=109円台まで円高が進み、本日の日経平均はこれを嫌気して155円安からスタートした。輸出関連株や金融株を中心に幅広い銘柄が売られた。朝方には一時18460.59円(前日比287.28円安)まで下落し、取引時間中としては昨年12月7日以来、約4ヶ月ぶりに18500円を割り込む場面があった。売りが一巡したのちも18500円台前半を中心とした軟調もみ合いが続いた。

大引けの日経平均は前日比195.26円安の18552.61円となった。東証1部の売買高は19億2407万株、売買代金は2兆2136億円だった。業種別では、石油・石炭製品、非鉄金属、輸送用機器が下落率上位だった。一方、水産・農林業、陸運業、建設業の3業種のみ小幅に上昇した。

個別では、東芝<6502>が売買代金トップで続落となった。前日に監査の適正意見がない第3四半期決算を公表し、売り買いが交錯した。トヨタ自<7203>、三菱UFJ<8306>、ソフトバンクG<9984>、任天堂<7974>、三井住友<8316>などその他売買代金上位も全般軟調。前日決算発表したユニファミマ<8028>やABCマート<2670>が大きく売られ、取引時間中に決算発表したライフコーポ<8194>も急落した。また、竹内製作所<6432>、ローツェ<6323>、岡村製<7994>などが東証1部下落率上位となった。一方、ファーストリテ<9983>、NTT<9432>、7&iHD<3382>、三井不<8801>は小じっかり。イズミ<8273>、スギHD<7649>、吉野家HD<9861>は決算を受けて買われた。また、防衛関連の石川製<6208>や豊和工<6203>が物色を集め、ストップ高となった。なお、本日東証1部に上場したLIXILビバ<3564>は公開価格を下回る初値形成となったが、その後買いを集めた。
《HK》

 提供:フィスコ

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