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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:アエリア、MDV、サカイ引越

アエリア <日足> 「株探」多機能チャートより
■アエリア <3758>  5,020円  +355 円 (+7.6%) 一時ストップ高   11:30現在
 10日、東証が11日売買分からアエリア <3758> [JQ]に対する信用取引の臨時措置(委託保証金率を70%以上[うち現金40%以上]とする)を解除すると発表したことが買い材料。日証金も増担保金徴収措置の解除を発表しており、信用規制の解除により、資金流入の活発化を期待する買いが向かった。

■MDV <3902>  3,695円  +210 円 (+6.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位
 10日、メディカル・データ・ビジョン <3902> が4月30日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■サカイ引越センター <9039>  3,305円  +175 円 (+5.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位
 サカイ引越センター<9039>が3日続伸し、年初来高値更新。岩井コスモ証券が10日付のリポートで、投資判断を「B+」から「A」へ、目標株価を3500円から3650円へ引き上げたことが好材料視されている。同証券では、繁忙期である3月度の売上高(速報)は前年同月比14.9%増と好調だったことに加え、新規連結のSDホールディングスの寄与もあり17年3月期営業利益は会社計画71億7400万円を上回る76億円と見込んでいる。また、4月度の立ち上がり状況は3月度に続き良好に推移している模様とみており、18年3月期営業利益は82億円を予想している。

■帝国繊維 <3302>  1,661円  +77 円 (+4.9%)  11:30現在
 帝国繊維<3302>が大幅反発。10日の取引終了後に提出された大量保有報告書で、スパークス・グループ<8739>のスパークス・アセット・マネジメントが137万5100株(発行済み株数の5.07%)を保有していることが判明しており、需給思惑が働いているようだ。スパークスでは、帝国繊維に対して資本効率の改善を要請しており、具体的には投資有価証券を合理的な期間内に売却することと、今後の資本配分について、成長のための投資計画と株主還元計画を示すことを要請している。

■フジ <8278>  2,560円  +114 円 (+4.7%)  11:30現在
 フジ<8278>が3連騰。10日の取引終了後に発表した18年2月期連結業績予想で、売上高3200億円(前期比0.8%増)、営業利益87億円(同20.9%増)と2割強の営業増益を見込んでいることに加えて、創業50周年記念配当5円を実施し、年間配当を20円(前期15円)にするとしたことが好感されている。スーパーマーケットやNSC(近隣購買型ショッピングセンター)の新規出店を行う一方、既存店の改装を実施し活性化を進める方針。また、食料品の品ぞろえを充実するほか、創業50周年記念商品として価格訴求型・価値訴求型の商品を発売する。さらに、基幹システムの開発費用が一巡することもプラスに働きそうだ。なお、17年2月期決算は、売上高3173億8100万円(前の期比0.3%減)、営業利益71億9500万円(同2.0%増)となり過去最高益を更新した。

■テクマトリックス <3762>  1,434円  +40 円 (+2.9%)  11:30現在
 テクマトリックス<3762>が続伸。この日、子会社クロス・ヘッドが、次世代ファイアウォール「Palo Alto Networks」(PAN)の仮想化版のシステム構築サービスを開始したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入っている。同サービスは、テクマトが国内一次代理店として販売している米パロ・アルト・ネットワークスが提供する仮想化フォームファクタで、アマゾン・ウエブ・サービス(AWS)上で動作する「VM-Series」の販売および構築サービス。クロス・ヘッドは、プロフェッショナルAWS認定技術者をはじめ100人を超えるAWS認定技術者を有していることから、この技術リソースを利用して「VM-Series」への移行・設計・構築から運用までのシステム構築サービスををワンストップで提供するとしている。

■コシダカHD <2157>  2,672円  +74 円 (+2.9%)  11:30現在
 コシダカホールディングス <2157> が3連騰、連日で年初来高値を更新した。同社は7日の取引終了後に上期業績の上方修正を発表。これを受けて昨日急伸した流れを引き継ぎ、本日も大きく買われている。同社は7日、17年8月期上期(16年9月-17年2月)の連結経常利益を従来予想の25.1億円→32.7億円に30.1%上方修正。増益率が1.4%増→31.8%増に拡大し、2期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなった。女性向けフィットネスクラブ「カーブス」の会員数増加に加え、主力のカラオケ店でコスト削減を進めたことが寄与した。予定していたシステム投資が後ろずれしたことも利益上振れの要因となった。10日には7日に上方修正した数値と同じ内容で上期実績を発表している。

■ツルハホールディングス <3391>  11,070円  +200 円 (+1.8%)  11:30現在
 ツルハホールディングス<3391>の上値追いが加速しそうな勢いだ。ドラッグストアの収益環境はここ復調傾向にあるが、業界内の競争が激化するなか合従連衡による規模の拡大が相対優位性をもたらす。北海道を地盤とするドラッグストア大手でM&Aを駆使して勢力を拡大、売上高で業界屈指のトップ集団に位置する同社は、いうまでもなく勝ち組に属する。同社の17年5月期第3四半期は営業利益段階で23%増と過去ピークを更新、前期に買収した四国最大の売り上げを誇るレデイ薬局とのシナジーも期待以上の成果を上げており、今後の成長期待を支えている。通期では前期比18%増の371億円を見込む。ひと頃のインバウンド需要の追い風は低減しているものの、ドミナント化推進により既存店売り上げも回復色を強めそうだ。PB商品の刷新などで利益面の向上にも取り組み18年5月期も2ケタ増益が有力視される。株価は26週移動平均線とのマイナスカイ離を解消、日足一目均衡表の雲抜けも近づいており、年初来高値1万1510円を払拭しての新値街道突入が早晩実現しそうだ。(銀)

■NEXT 原油ブル <2038>  1,117円  +18 円 (+1.6%)  11:30現在
 NEXT NOTES 日経・TOCOM 原油ダブル・ブルETN<2038>が全体相場に逆行して強い動きをみせている。同銘柄は原油市況動向とリンクするETNで、指数の前日比変動率の2倍の値動きを想定したボラティリティの高さが特長。ここ地政学リスクの高まりが原油市況の先高思惑を増幅させている。WTI原油先物価格は前日時点で5日続伸となり、84セント高の1バレル=53ドル08セントと終値ベースでは3月7日以来となる水準を回復した。これを受けて前日の米国株市場ではエクソンモービルやシェブロンなどのエネルギー関連株が上昇しており、NN原油ブルもこれに追随する動きとなった。

■4℃ホールデ <8008>  2,609円  +41 円 (+1.6%)  11:30現在
 4℃ホールディングス<8008>が3日続伸し、年初来高値更新。10日の取引終了後、18年2月期の連結業績予想を発表した。売上高は510億円(前期比2.4%増)、営業利益は68億5000万円(同4.9%増)、最終利益は55億5000万円(同11.8%増)と、営業利益は6期連続の最高益更新を見込むことが好材料視されている。「4℃」ジュエリーの商品開発力の強化や「4℃ BRIDAL」のブライダル専門店としての独自性追求に取り組むことに加え、「カナル4℃」ブランドなどの新規出店も進めていく。同時に、今期の年間配当を15円に増額し65円(前期50円)とすると発表した。なお、17年2月期連結決算は売上高497億9700万円(前の期比5.8%減)、営業利益65億2900万円(同6.8%増)、最終利益49億6200万円(同16.0%増)だった。

■MonotaRO <3064>  3,545円  +50 円 (+1.4%)  11:30現在
 MonotaRO <3064> が全般軟調相場のなか、一時年初来高値まで上昇した。好業績の内需株として注目を集めているようだ。同社は10日に月次業績を発表、3月の売上高は前年同月比23.5%増に伸びたことが買い材料視された。今期に入り3ヵ月連続で前年比20%増収を達成したことが好感された。同社の17年12月期の売上高は前期比21.0%増の842億円、連結経常利益は同22.0%増の116億円に拡大し、16期連続増収、8期連続増益を目指している。

■あい ホールディングス <3076>  2,658円  +11 円 (+0.4%)  11:30現在
 あい ホールディングス<3076>は軟調地合いのなか3日続伸。値刻みこそ小幅だが25日移動平均線を下支えに上値慕いの動きを続けている。ここ世界でテロが相次いでおり、地政学リスクの高まりと相まって、今後日本でも監視カメラの需要が急速に伸びるとの思惑が浮上している。2020年の東京五輪開催に向けたインフラ整備が進捗するなかで、監視カメラはセキュリティー分野の要を担う重要アイテムとして注目を集めそうだ。そのなか同社はマンション向けを主力に監視カメラやレコーダーなどのセキュリティー機器を手掛けており、関連有力株としてマークされている。また、「ひふみ投信」で有名なレオス・キャピタルワークスが大株主に入っていることや、直近では、ロンドンを本拠地としてグローバルに資産運用を行うシュローダー・インベストメント・マネジメントが5%超の株主に浮上したことなどで注目を集めた。

■ローツェ <6323>  2,495円  -700 円 (-21.9%) ストップ安売り気配   11:30現在  東証1部 下落率トップ
 ローツェ <6323> がストップ安に売られている。同社は10日に決算を発表。18年2月期の連結経常利益は前期比20.4%減の36.4億円に減る見通しとなった。前期まで2期連続で大幅増収増益を達成、今期も事前に大型受注を発表し業績拡大が期待されていただけに、失望売りが殺到した。売上高は韓国子会社による大型案件の受注が寄与し37.6%の大幅増収を見込むものの、ベトナム生産子会社に建設している第4工場などコストが増大することが利益を圧迫する。なお、同社は半導体製造向けウエハー搬送装置やディスプレー製造向けガラス基板搬送機の受注が絶好調で、17年2月期の連結経常利益は前の期比53.9%増の45.8億円に拡大し、16期ぶりに過去最高益を更新している。

■スミダコーポレーション <6817>  1,303円  -275 円 (-17.4%)  11:30現在  東証1部 下落率2位
 10日、スミダコーポレーション <6817> が256万2000株の公募増資とオーバーアロットメントによる売り出しに伴う上限93万8000株の第三者割当増資を実施するほか、筆頭株主のヤワタビルによる370万株の株式売り出しを発表したことが売り材料。新株発行が最大で発行済み株式数の14.6%におよぶ規模とあって、株式価値の希薄化や株式の需給悪化を懸念する売りが向かった。発行価格は4月18日から21日までのいずれかの日に決定。最大で53億6700万円の調達資金については、子会社の投融資資金と金融機関への返済資金などに充てる。

■プレナス <9945>  2,338円  -170 円 (-6.8%)  11:30現在  東証1部 下落率3位
 プレナス<9945>は急反落。10日の取引終了後、18年2月期の連結業績予想を発表し、売上高は1547億円(前期比9.7%増)、営業利益は75億円(同4.3%増)、最終利益は43億円(同6.5%増)と、2期連続の営業増益を見込んでいるが、市場予想の80億円弱に届かなかったことが嫌気されている。「ほっともっと」は、前期に開発したコンパクトでより生産性の高い店舗での出店を推進し、売上高と利益の拡大を図るほか、「やよい軒」および「MKレストラン」でも事業規模拡大に向けて積極展開していく計画としており、全体で国内257店舗、海外9店舗の新規出店を見込んでいる。なお、17年2月期連結決算は売上高1409億7200万円(前の期比3.3%減)、営業利益71億9300万円(同10.9%増)、最終利益40億3700万円(同11.2%増)と、営業利益は従来予想の75億円を下回ったことが悪材料視されている。

■トレンダーズ <6069>  1,102円  +150 円 (+15.8%) ストップ高買い気配   11:30現在
 トレンダーズ <6069> [東証M]がストップ高買い気配。10日、関東財務局に提出された大量保有報告書で個人投資家の片山晃氏が4月3日時点で11.38%保有していることが明らかになったことが買い材料視された。保有目的は「純投資」としているが、大量取得による思惑買いが殺到した。同氏はハンドルネーム「五月」さんで知られ、チャーム・ケア・コーポレーション <6062> [JQ]やヒロセ通商 <7185> [JQ]の大量保有を明らかにしたことがある。

●ストップ高銘柄
 サイバーステップ <3810>  1,367円  +300 円 (+28.1%) ストップ高   11:30現在
 細谷火工 <4274>  1,075円  +150 円 (+16.2%) ストップ高   11:30現在
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 ローツェ <6323>  2,495円  -700 円 (-21.9%) ストップ安売り気配   11:30現在  東証1部 下落率トップ
 以上、1銘柄

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