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【経済】日米の注目経済指標:3月米コアCPIで6月利上げの適否を見極める


4月10日-14日に発表される主要経済指標の見通しについては以下の通り。

■12日(水)午前8時50分発表予定
○(日)3月国内企業物価指数-予想は前年比+1.4%
参考となる2月実績は前年比+1.0%。エネルギー価格上昇の影響で前年比での企業物価指数の上昇率は1%に達した。3月については米国におけるインフラ投資拡大への期待が持続しており、石油・石炭製品の価格が高止まりを続けていることから、前年比での上昇率は2月実績を上回る可能性が高い。市場予想は妥当な水準か。

■13日(木)午後11時発表予定
○(米)4月ミシガン大学消費者信頼感指数速報-予想は96.5
参考となる3月確報値は96.9で速報値97.6から下方修正された。ただし、2月実績の96.3を上回っており、景況感の悪化を示唆する数値ではなかった。4月については医療保険制度改革が停滞していることから、3月実績をやや下回る可能性がある。税制改革への期待は持続しているが、市場予想は妥当な水準か。

■14日(金)午後9時30分発表予定
○(米)3月消費者物価コア指数-予想は前年比+2.3%
参考となる2月実績は前年比+2.2%だった。新車価格の下落や衣類の価格に大きな変動はなかったことから、物価上昇率は1月実績をわずかに下回った。3月については、各項目で大幅な価格変動はないものの、需要減少は確認されていないことから、コアインフレ率は2月実績をやや上回る可能性がある。

■14日(金)午後9時30分発表予定
○(米)3月小売売上高-予想は前月比-0.1%
参考となる2月実績は前月比+0.1%で市場予想と一致した。2月は建築・園芸・資材などの売上が増加し、家電やガソリンなどは減少した。3月については2月に減少した家電やガソリンの売上が多少持ち直すと予想されているが、前月比マイナスとなる可能性がある。

その他の主な経済指標の発表予定は、10日(月):(日)2月経常収支(国際収支)、11日(火):(米)2月JOLT求人、12日(水):(日)2月機械受注、(米)3月財政収支、13日(木):(米)3月生産者物価指数、14日(金):(米)2月企業在庫。

《FA》

 提供:フィスコ

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