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【市況】東京株式(大引け)=153円安、引けにかけ手仕舞い売り加速し安値引け

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 31日の東京株式市場は朝方買い優勢で始まったが、その後は上値が重かった。後場に入ると日経平均株価は一気に水準を切り下げ、1万9000円台を割り込み安値引けとなった。

 大引けの日経平均株価は前日比153円96銭安の1万8909円26銭と続落。東証1部の売買高概算は22億2223万株、売買代金概算は2兆5881億8000万円。値上がり銘柄数は270、対して値下がり銘柄数は1677、変わらずは65銘柄だった。

 きょうの東京市場は、前日の米株高や外国為替市場での円安を好感、前場はリスクを取る動きが優勢で日経平均は一時150円近く上昇する場面もあった。好調な米経済指標を背景とする長期金利上昇が金融株に追い風となり、東京市場にもこの流れが波及した。しかし、1万9200円近辺の売り板は厚く、その後は売り物に押し返される展開となった。3月期末を迎え、国内機関投資家の手仕舞い売りが観測されるなか、キャピタルロスを回避する動きが全体に広がった。特に、後場後半になって下げがきつくなり、フシ目の1万9000円台を割り込んでこの日の安値で着地した。売買代金は前場に1兆円を下回ったが、後場に膨らみ、売買活況の目安とされる2兆円を大きく上回っている。

 個別では、後場に軟化するものが目立った。任天堂<7974>が売り物に押され、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>も後場値を消した。森永乳業<2264>がストップ安となったほか、森永製菓<2201>も大きく値を下げた。ルネサスエレクトロニクス<6723>が利食われ、ブイ・テクノロジー<7717>にも大口の利益確定売りが出た。日本写真印刷<7915>も下落した。KLab<3656>も安い。

 半面、東芝<6502>は売買代金トップで上値追い。ソニー<6758>も堅調。ファーストリテイリング<9983>が上昇し、良品計画<7453>も買われた。沢藤電機<6901>が荒い値動きで朝安もその後切り返しストップ高となったが、後場後半は急速に伸び悩んだ。日機装<6376>が物色人気となったほか、イーレックス<9517>も買われた。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)



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