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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~買い一巡後はマザーズの反発を見極め

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

31日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:買い一巡後はマザーズの反発を見極め
■外資系証券の注文動向:差し引き230万株の売り越し
■前場の注目材料:森永製菓と森永乳業、統合見送り


■買い一巡後はマザーズの反発を見極め

日経平均は買い先行後は、こう着感の強い相場展開になりそうである。30日の米国市場は、トランプ政権に対する先行き不透明感が上値を抑えるも、堅調な10-12月期GDPなど米景気への楽観的な見方が優勢となり、NYダウは反発となった。この流れからシカゴ日経225先物清算値は大阪比110円高の19180円、円相場は1ドル111円80銭辺りと、やや円安に振れて推移している。

この流れを受けて、幅広い銘柄に買いが先行することになりそうだ。日経平均は前日の反動が意識され、5日線辺りを突破してくることになろう。ただし、期末要因から積極的なポジションは取りづらいところであり、大きなトレンドは出難いと考えられる。名実ともに新年度相場入りとなる翌週の動向を見極めたいとする模様眺めムードも高まりやすいだろう。

そのため、インデックスに絡んだ売買から主力処の上昇が見込まれるものの、買い一巡後は次第に中小型株やテーマ株等での短期的な値幅取りが中心になりそうだ。昨日は後場に入りマザーズの弱さが目立っていたが、リバウンドをみせてくるようだと、センチメント改善により短期資金が集中するだろう。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き230万株の売り越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り1280万株、買い1050万株、差し引き230万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。


03月24日(金):250万株の売り越し
03月27日(月):60万株の売り越し
03月28日(火):180万株の買い越し
03月29日(水):580万株の売り越し
03月30日(木):370万株の売り越し


■前場の注目材料

・NYダウは上昇(20728.49、+69.17)
・NY原油は上昇(50.35、+0.84)
・東芝<6502>半導体の新会社売却先、アップルも名乗りか
・森永製菓<2201>と森永乳業<2264>、統合見送り
・三菱UFJ、ブロックチェーン活用の国際送金サービス
・政府、20年メドに公用電波の開放検討
・トヨタ紡織<3116>、タチエス<7239>提携へ


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・08:30 2月失業率(予想:3.0%、1月:3.0%)
・08:30 2月有効求人倍率(予想:1.44倍、1月:1.43倍)
・08:30 2月全世帯家計調査・支出(前年比予想:-1.7%、1月:-1.2%)
・08:30 2月消費者物価コア指数(前年比予想:+0.2%、1月:+0.1%)
・08:50 2月鉱工業生産速報(前月比予想:+1.2%、1月:-0.4%)


<海外>
・10:00 中・3月製造業PMI(予想:51.7、2月:51.6)
・10:00 中・3月非製造業PMI(2月:54.2)

《WA》

 提供:フィスコ

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