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【通貨】今日の為替市場ポイント:米利上げ継続を意識してドル買い継続も

ドル円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

29日のドル・円相場は、東京市場では111円03銭から111円32銭で推移。欧米市場でドルは一時110円72銭まで下げたが、111円04銭で取引を終えた。

本日30日のドル・円は111円前後で推移か。米利上げ継続を意識して、リスク選好的なドル買い・円売りが大幅に縮小する可能性は低いとみられる。

英国のメイ首相は欧州連合(EU)基本条約50条を発動し、EUから離脱することを正式に通知した。市場関係者の間では、EUからの離脱に関する英国とEU側の交渉は難航するとの見方が多く、欧州中央銀行(ECB)の早期利上げ観測は後退した。

英国はEUとの自由貿易協定の締結を望んでいると伝えられているが、EU側が英国の要望を全面的に受け入れることはないと予想されており、妥協点を見出すことは簡単ではないと思われる。また、交渉期間は2019年3月末までの2年間とされているが、一部の市場関係者は「ドイツ連邦議会選挙が行われる9月までは交渉は進展しない」と指摘している。実質的に交渉期間は1年半未満になることから、2019年3月末までに英国がEUからの離脱手続きを完了できないことも想定する必要がありそうだ。

《SK》

 提供:フィスコ

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