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【市況】<マ-ケット日報> 2017年3月28日

 28日の市場は日経平均が大幅反発。終値は前日比217円高の1万9202円で、1日で1万9000円の大台を回復した。3月決算銘柄の配当権利取りの買いや円高一服による買い安心感からほぼ全面高の展開に。昨日に急落した反動という面もあるが、今回もボックス下限(1万9000円前後)から反発に転じたことで市場の先安観はとりあえず後退している。

 昨日の米国市場はトランプ政権の政策遂行能力の不透明さを嫌気してダウ平均が8日続落。2月14日以来の安値をつけて引けた。ダウ平均の8連敗は2011年7月~8月の8連敗以来5年7カ月ぶり。オバマケア代替法案採決見送りでトランプ大統領の政治手腕に大きな疑問符がつき、市場が望む各種経済政策への期待感も後退した。原油安もあってダウ平均は一時180ドルほど下げる場面があったが、良好なファンダメンタルズが支えとなってその後は下げ幅を縮めて取引を終えている。足元では8連敗と短期的に売られ過ぎており、そろそろ反発に転じてもいい頃合と思われる。

 さて、東京市場は米国株の下げ渋りと円高一服で朝から反発のスタートに。3月決算銘柄の配当取りの動きや、国内外の機関投資家が配当再投資目的の先物買いを行ったことで、日経平均は1万9200円辺りの高値圏にずっと張り付く展開となった。明日は配当落ち分が約140円あるが、それを考慮しても1万9000円台を維持する計算となり、レンジ下限における下値抵抗力の強さ感じさせている。(ストック・データバンク 編集部)

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