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【材料】<動意株・28日>(大引け)=新日本電工、リミックスポイント、アイビー化粧品など

新日本電工 <日足> 「株探」多機能チャートより
 新日本電工<5563>=大幅高で4連騰。新日鉄住金系の合金鉄大手で17年12月期は業績回復色を強める見通し。前期は合金鉄需要の減少に加え、韓国のグループ会社に絡む関連損失を計上したが、今期は合金鉄の数量増効果を収益に反映する見込みにあり、経常利益段階で前期比2.5倍の40億円予想にある。しかし、市場では同社主力の高炭素フェロマンガン価格が上昇していることなどを背景に、今期会社側計画について極めて保守的と指摘する声が強い。「(高炭素フェロマンガンの)マージン拡大が想定されるうえ、前提為替レート1ドル=100円と実勢よりかなり厳しくみていることから、経常利益は60億円(前期比3.7倍)前後まで上振れ余地がある」(国内中堅証券)という。

 リミックスポイント<3825>=後場に入って動意づく。同社はきょう、子会社のビットポイントジャパンが中国最大級の仮想通貨交換所であるBTCC(本社:香港)と、仮想通貨交換事業における取引システム連携で業務提携することで合意したと発表。流動性の向上などが期待されているようだ。BTCCは、1日最大で100万BTC(1200億円相当)の出来高を記録したこともある仮想通貨交換所。主な提携内容は、相互の口座開設および取引システムの連携、ビットポイントジャパンがBTC/円レートをBTCCに提供、BTCCユーザーが越境ECおよび訪日観光時の仮想通貨決済をビットポイントジャパン加盟店で行うことなどとなっている。

 アイビー化粧品<4918>=前日のストップ高に続いてこの日も一時ストップ高し、昨年来高値を更新。24日、17年3月期に上代金額で200億円超の受注を獲得したと発表したことが引き続き材料視されている。同社では、上代金額で販売会社と目標を共有化しているが、創業40周年で初めて目標を達成したという。昨年9月に発売した浸透美活液「レッドパワーセラム」や、今年2月発売の新高級スキンケアラインの「ディープパス」「ディープパス QD」「アイビー プレステージ」シリーズが好評だったことが寄与。また、美容教室を中心に前年を大幅に上回る動員人数を記録したことも貢献したようだ。

 寺崎電気産業<6637>=ストップ高で、昨年来高値更新。きょう付の日本経済新聞・九州版が「久留米工業大学(福岡県久留米市)と電気制御装置製造のテラテック(大阪市)は重油と水の混合燃料を生成する装置を開発した」と報道。これを受けて、テラテックの親会社である寺崎電気が人気化するかたちとなっている。記事によると、水の粒子を数百ナノメートル(ナノは10億分の1)まで微細化することで高価な界面活性剤を使わなくても分離しにくいのが特徴で、ボイラーでは約20%の燃料改善が見込め、燃料に重油を使う向上の多い九州などから需要を開拓するという。

 日本アジア投資<8518>=急騰。「総務省は28日、官民ファンドの海外通信・放送・郵便事業支援機構が格安スマホを手掛けるプラスワン・マーケティング(東京・港)の海外事業を支援することを認可すると発表した」と日本経済新聞電子版が報じており、これを材料視する動き。「フリーテル」ブランドで知られるプラスワンが東南アジアでこれから手掛ける格安通信事業に12億円を出資、最大3億円を融資する方針を伝えており、プラスワン・マーケティングがアジア投資の投資先であることから一気に投機資金が流入する格好となった。

 夢の街創造委員会<2484>=大幅反発。きょう付の日本経済新聞で、「2016年9月~17年2月期の連結営業利益は前年同期比64%増の3億5000万円程度と、従来予想から約1億円上振れしたようだ」と報じられており、これを好材料視した買いが入っている。 記事によると、昨年末に主力サイトの「出前館」を改良したことで利用者が増加したほか、新たに配達代行サービスを始めたことも手数料収入を押し上げたという。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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