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【経済】ヘルスケア改革断念で今後は米経済政策実現への動向に注目、SMBC日興証券(花田浩菜)


こんにちは、フィスコリサーチレポーター花田浩菜の「SMBC日興証券の気になるレポート」です。
先週の24日に、注目されていたオバマケア代替法案の米下院での採決は撤回されましたね。これを受けて、3/27付の「主要通貨デイリー」に関連記事が掲載されていますので、ご紹介しますね。

まず同法案撤回について、レポートでは、『同改革を事実上断念するという予想外の結果に終わっている。ヘルスケア改革は、トランプ大統領が選挙期間中から最優先課題と位置付けてきた目玉政策。それだけに、トランプ大統領の求心力低下と今後の政策運営に懸念を残す格好となった』と伝えています。

一方で、『トランプ大統領はヘルスケア改革に固執せず、今後は税制改革に取り組む意向を表明。オバマケアの存続を選択することで、ヘルスケア改革の遅れが税制改革の大幅な遅れをもたらすといった事態は回避される公算が大きくなったともいえる。財政中立を目指す共和党保守派との連携には依然不透明感が残るものの、法人減税や所得減税などの税制改革、インフラ投資といった経済政策の策定に期待をつなぐ格好になったといえよう』と分析しています。

そして気になる為替相場への影響については、『ムニューシン米財務長官は税制改革実現を目指す意向を示しているが、今回の結果を受けて改めて議会との調整は難航も予想され、今後の協議の行方が注目される。今後の展開次第では、当初見込んだ8月の議会休会前の政策実現からの後ずれ懸念が、ドルの上値を抑える可能性がある点には留意しておく必要があろう』との見解を述べていますので、今後の動きを注視しましょう。

詳しくは3/27付の「主要通貨デイリー」をご覧になってみてください。
また、面白いレポートを発見したらご紹介しますね。
花田浩菜の「気になるレポート」は各種レポートを花田浩菜の見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートを御確認くださいませ。

フィスコリサーチレポーター花田浩菜

《SK》

 提供:フィスコ

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