【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:TASAKI、アイビー、ベル24HD
TASAKI <日足> 「株探」多機能チャートより
24日、TASAKI <7968> に対するMBO(経営陣が参加する買収)の実施が発表されたことが買い材料。投資ファンドのMBKパートナーズグループが出資するスターダストが、1株2205円でTOB(株式公開買い付け)を行う。株式を非公開化することにより、短期業績に左右されず経営の自由度を上げ中長期の成長を目指す。買付期間は3月27日~5月11日まで。TOB価格が前日終値を27.1%上回る水準とあって、本日の株価はこれにサヤ寄せする形で買い気配値を切り上げた。
■アイビー化粧品 <4918> 13,450円 +1,740 円 (+14.9%) 11:30現在
24日に発表した「今期の定価ベース売上は200億円超」が買い材料。
17年3月期の定価ベース受注額は200億円超と過去最高を記録。
■ベル24HD <6183> 1,000円 +50 円 (+5.3%) 11:30現在 東証1部 上昇率8位
ベルシステム24ホールディングス<6183>が4日続伸。前週末24日の取引終了後、集計中の17年2月期連結業績について、営業利益が従来予想の91億7000万円から81億6000万円(前の期比8.1%減)へ、純利益が53億2000万円から43億円(同14.5%減)へ下振れて着地したようだと発表したが、2月下旬以降の調整で株価には織り込み済みとの見方が強く、アク抜け感から買われているようだ。伊藤忠商事<8001>との協業強化によるシナジー売り上げの順調な拡大や旧BBコール業務が堅調に推移したことから、売上高は1046億8000万円から1089億円(同6.2%増)へ上振れた。ただ、厳しい採用環境、賃金上昇や社会保障制度の変更などに伴う人件費の増加、それらを反映した適正な価格設定へのタイムラグが利益を圧迫したほか、新規大型案件の立ち上げに伴う先行経費や、将来に向けての拠点拡大に伴う支出などのコストの増加、さらに100%子会社だったベル・メディカルソリューションズの再編に伴い発生した一過性の損失などもあり、下方修正を余儀なくされたとしている。
■エボラブルアジア <6191> 2,909円 +88 円 (+3.1%) 11:30現在
24日、東証がエボラブルアジア <6191> [東証M]を31日付で市場1部に市場変更すると発表したことが買い材料。TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。
■グリー <3632> 745円 +5 円 (+0.7%) 11:30現在
グリー<3632>が続伸し昨年来高値を更新。24日、でファッション動画マガジン「MINE BY 3M」の運営などを手掛ける子会社3ミニッツのPB(プライベートブランド)「ETRE TOKYO(エトレ トーキョー)」のオンラインストアを同日付でオープンしたと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。「エトレ トーキョー」は、人気ライフスタイルブランドのプレスを経て、20~30歳代の女性から大きな支持を得ているJUNNAがクリエイティブディレクターを務めるライフスタイルブランド。25~30代の女性を対象にしたブランドで、「物質的な豊かさではなく、ココロが豊かになるようなきっかけづくりを提案したい」という思いが込められているとしている。
■ベルーナ <9997> 848円 +4 円 (+0.5%) 11:30現在
ベルーナ<9997>が小反発。前週末24日の取引終了後、17年3月31日時点の株主から株主優待制度を拡充すると発表しており、これを好材料視した買いが株価を下支えしているようだ。現行制度では、所有株式数に応じて、同社運営の通信販売で使用できる優待券を贈呈していたが、今後は通信販売優待券か同額相当の自社取り扱い食品またはワインから選択できるようにするという。なお、現行制度で贈呈していた裏磐梯レイクリゾートで利用できる宿泊優待券については現行制度のままとしている。
■東洋鋼鈑 <5453> 394円 -29 円 (-6.9%) 11:30現在 東証1部 下落率3位
24日、東洋鋼鈑 <5453> が17年3月期の連結最終損益を従来予想の2億円の黒字→2億円の赤字(前期は21億4900万円の黒字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなったことが売り材料。トルコの持分法適用関連会社におけるリラ建債権債務にかかわる為替差損の発生や、税金費用の増加などが利益を圧迫する。
■第一生命HD <8750> 2,011円 -74.5 円 (-3.6%) 11:30現在
第一生命ホールディングス<8750>、T&Dホールディングス<8795>など保険株への売り圧力が強い。11時現在、業種別騰落率で33業種中、値下がり率トップに売り込まれている。ここにきて米国株市場では、トランプ米大統領が打ち出す金融規制の緩和政策遂行に対する不透明感や、低下傾向にある米長期金利などが逆風材料となって金融株の下げが目立つ状況。東京市場もその影響を受けており、銀行、保険、証券などは買い向かう動きもまばらだ。保険セクターは米長期金利下落に伴う運用利回りの低下利ザヤが取りづらくなっており、これが株価面で重荷となっている。米長期金利は直近2.41%まで低下、日本時間今朝の時間外取引で2.3%台に入っていることから買い手控えムードが一段と強まった。
■野村ホールディングス <8604> 701.5円 -20.5 円 (-2.8%) 11:30現在
野村ホールディングス<8604>、大和証券グループ本社<8601>などをはじめ証券株が総じて下値模索の展開となっている。業種別騰落率でも値下がり率で上位に売り込まれている。ここ米国株市場ではNYダウが7日続落と調整色を強め、東京市場でもそのリスクオフ相場の影響を受けている。オバマケア代替法案の取り下げで、トランプ米大統領の政策遂行に絡む不透明感が高まったことなどを背景に、米国市場ではゴールドマン・サックスが前週末24日に今年の安値を下回った。日本でも証券セクターは、手数料収入の減少や投信など運用成績の悪化に対する懸念が意識され始めた。
■ソフトバンクグループ <9984> 7,869円 -142 円 (-1.8%) 11:30現在
ソフトバンクグループ<9984>が6日続落で1月5日以来となる8000円大台割れとなったほか、ファーストリテイリング<9983>も3万5000円台を割り込み、1000円安超に売られる場面があった。全体相場は下げ止まらないNYダウや、1ドル=110円台前半まで進む為替の円高を嫌気し、全般リスク回避ムードが強い。日経平均株価は先物主導で値を崩し1万9000円大台攻防の様相をみせており、ソフトバンクやファーストリテなど日経平均寄与度の高い値がさ株は裁定解消売りの影響もあって、株価下落圧力が強くなっている。
■トヨタ自動車 <7203> 6,151円 -78 円 (-1.3%) 11:30現在
トヨタ自動車<7203>、富士重工業<7270>、ホンダ<7267>など自動車株に売りが先行。米国株市場では、オバマケア代替法案の取り下げなどトランプ米大統領が打ち出す政策の実現性に対する不安心理が上値を重くしており、リスク回避のムードが外国為替市場では円高に反映されている。足もと1ドル=110円半ばまでドル安・円高が進み、約4カ月ぶりの円高局面となったことで、自動車セクターは輸出採算改善期待が後退、株価に逆風となっている。
●ストップ高銘柄
ケアサービス <2425> 2,003円 +400 円 (+25.0%) ストップ高買い気配 11:30現在
FCホールディングス <6542> 857円 +150 円 (+21.2%) ストップ高 11:30現在
澤藤電機 <6901> 577円 +80 円 (+16.1%) ストップ高買い気配 11:30現在
など、4銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース