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【通貨】今日の為替市場ポイント:米トランプ政権の不確実性への懸念でドル上げ渋りも

ドル円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

24日のドル・円相場は、東京市場では110円86銭から111円48銭まで反発。欧米市場でドルは110円63銭まで反落したが、111円33銭で取引を終えた。

本日27日のドル・円は111円前後で推移か。トランプ政権は税制改革にすみやかに取り組む姿勢を見せているものの、トランプ政権の不確実性に対する市場の警戒感は消えていないことから、リスク選好的なドル買い・円売りはやや抑制される可能性がある。

共和党は3月6日に「米国ヘルスケア法(オバマケア代替法案)」を公表したが、法案公表前に、共和党の上院議員4人が法案の問題点を指摘していたようだ。米議会予算局(CBO)はヘルスケア法案成立によって2026年に無保険者が2400万人増加するとの試算をすでに公表している。

市場関係者の一部は、3月中旬の時点で「米国ヘルスケア法」が下院を通過する見込みはないと予想していたようだ。そのため、法案成立よりも税制改革などへの取り組みを優先すべきとの意見も少なくなかった。税制改革は実行が十分可能な案件であるとみられているが、トランプ米大統領と米議会の関係は悪化しつつあるとの声が聞かれており、トランプ政権の政策実行能力に対する懐疑的な見方は後退していないようだ。

《SK》

 提供:フィスコ

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