市場ニュース

戻る
 

【注目】前週末24日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

アスカネット <日足> 「株探」多機能チャートより

■アスカネット <2438>  2,342円 (+346円、+17.3%)

 アスカネット <2438> [東証M]が急反騰。国土交通省は23日、高速道路での逆走対策技術28件を選定したと発表。そのうちのひとつに、同社の空中浮遊映像表示が選ばれたことが材料視されているようだ。提案技術は「空中浮遊映像表示による逆走警告」で、これは路側または路面に設置したディスプレーの映像を、特殊パネルを用いて運転者の目の前に映し出し、逆走車両への注意喚起を行うものだという。

■アイフリークモバイル <3845>  235円 (+24円、+11.4%)

 アイフリークモバイル <3845> [JQ]が急反騰。同社は23日、中国企業2社とVR(仮想現実)体験館の開発などで業務提携したと発表。これが材料視されているようだ。業務提携したのは、中国海南省三亜市の旅行産業をITで推進する役割を担う三亜市信息化基礎施設投資建設発展と、中国国内で高いVRやAR(拡張現実)の技術を持つ蘇州米粒影視文化伝播の2社。アイフリークを含めた3社は共同で、中国のリゾート地である海南島で、VR体験館の開発・運営、および日中両国におけるVRやARの技術向上・発展を目指す。

■ウェッジHD <2388>  885円 (+86円、+10.8%) 一時ストップ高

 ウェッジホールディングス <2388> [JQG]が一時ストップ高まで買われた。同社は23日、子会社でタイ証券取引所上場のデジタルファイナンス会社グループ・リース(GL)社が、ホンダオートバイの包括代理店であるHONDA NCXと新たに独占契約を結び、ミャンマーでファイナンスサービスを拡大させることを明らかにした。HONDA NCXは、ミャンマー国内に約100ヵ所のディーラーネットワークを持つ企業。今回の独占契約でGLは、同国のホンダ代理店で新規および中古オートバイのファイナンスを提供する唯一の会社になるという。なお、この発表を受けて同社の親会社である昭和ホールディングス <5103> [東証2]の株価も急騰している。

■東芝 <6502>  223円 (+15.7円、+7.6%)

 東証1部の上昇率8位。東芝 <6502> が続急伸。23日、旧村上ファンド出身者が設立した投資ファンド、エフィッシモ・キャピタル・マネージメントが同社の発行済み株式の8.14%(3億4504万9000株)を取得したことが関東財務局に提出した大量保有報告書で判明したことが買い材料視された。保有目的は「純投資」としているが、エフィッシモは株主還元の強化など経営改革を求める「物言う株主」として知られており、同社株取得による思惑買いが向かった。

■ウィルグループ <6089>  854円 (+60円、+7.6%)

 東証1部の上昇率9位。ウィルグループ <6089> が続急伸。家電量販店や携帯電話販売店向けにスマートフォン販売支援などの人材を派遣するが、構造的な人材不足を背景に想定を上回って好調、自社の正社員を派遣スタッフとセットで派遣し労務管理で強みを発揮する「ハイブリッド派遣」で顧客企業の信頼性を確保し、特に売上高の伸びが際立っている。17年3月期業績は、増収メリットを反映し営業利益段階で前期比17%増の16億7000万円を見込むが、続く18年3月期は20億円台に乗せるとの見方が強く、成長加速見通しを背景に、機関投資家とみられる買いを呼び込んでいる。

■インベスターズクラウド <1435>  4,625円 (+220円、+5.0%)

 インベスターズクラウド <1435> が大幅高。同社は23日、子会社のiVacationと宿泊施設向け収益化サービスを展開するチャプターエイト(東京都渋谷区)が提携し、IoTデバイス「TATERU Phone」で物販サービスを開始すると発表した。このサービスは、ホテルのフロントなどのように常駐スタッフがいない宿泊施設に物販スペースを設け、軽食やドリンクなどの購入ができるサービス。iVacationが開発を進めている「TATERU Phone」を使って商品情報を確認し、そのまま購入・決済することができる。

■王子ホールディングス <3861>  549円 (+21円、+4.0%)

 王子ホールディングス <3861> 、日本製紙 <3863> 、北越紀州製紙 <3865> など紙パルプ株が上昇、業種別値上がり率で33業種中トップに買われた。3月中旬以降、為替が円高基調を強めるなかで輸出関連株に逆風が意識されているが、紙パルプセクターは円高が原料輸入コストの低下メリットにつながることで、相対的に優位性を発揮する。さらに、ここにきて製品値上げの動きが相次いでおり、これによる利益改善効果も期待されている。王子ホールディングス <3861> では、子会社の王子ネピアがティッシュペーパーなど家庭向け紙製品の価格を5月から1割以上値上げする。また、これに先立って大王製紙 <3880> も同月から家庭向け紙製品価格の値上げを発表している。こうした動きは、今後業界他社にも波及することが予想され、株価の先高期待につながっている。

■丹青社 <9743>  982円 (+34円、+3.6%)

 丹青社 <9743> が大幅反発。18年1月期の好業績見通しが改めて評価されているようだ。同社が10日の取引終了後に発表した18年1月期の連結業績予想は、売上高734億円(前期比3.7%増)、営業利益42億円(同6.9%増)、純利益28億5000万円(同8.5%増)と営業利益で最高益更新を見込んでいる。訪日外国人客の増加を背景に、ホテルやショールームなど商業その他施設の案件が増加する見通し。また、アパレルや飲食店を中心にチェーンストア向け案件も増えるとみている。

■大林組 <1802>  1,067円 (+35円、+3.4%)

 大林組 <1802> は後場上げ幅を拡大。24日正午ごろ、17年3月期の連結業績予想について、売上高を1兆8650億円から1兆8700億円(前期比5.2%増)へ、営業利益を1140億円から1320億円(同24.1%増)へ、純利益を800億円から930億円(同46.6%増)へ上方修正したことが好感された。国内工事の採算が改善したことに伴い完成工事総利益が増加したことが要因という。また、業績予想の修正に伴い、従来9円を予定していた期末配当を10円増額して19円とし、年間配当を28円(従来予想18円、前期18円)にすると併せて発表しており、これも好材料視されているようだ。

■グリー <3632>  740円 (+22円、+3.1%)

 グリー <3632> が3日ぶりに大幅反発。24日、同社のアプリ開発スタジオWright Flyer Studiosが、新作アプリ「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか~メモリア・フレーゼ~」(ダンメモ)の配信を今夏に決定し、24日から事前登録を開始したと発表しており、人気アニメ初の本格スマートフォンゲームとして期待が高まっている。「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」は、原作本のシリーズ累計売り上げが700万部を突破し、15年春に放映されたテレビアニメでは爆発的な人気を博した作品。この作品の本格スマホゲームである「ダンメモ」は、メインストーリー、キャラクタークエスト、キャラクターストーリーの3つの要素で構成され、原作の大森藤ノ氏が完全監修し、ここでしか楽しめないオリジナルストーリーも展開される大型RPG作品だという。

■塩野義製薬 <4507>  5,777円 (+143円、+2.5%)

 塩野義製薬 <4507> が続伸。24日、米FDAに新薬承認申請していた「Symproic」(一般名:ナルデメジン)について、成人非がん性慢性疼痛患者におけるオピオイド誘発性便秘症を適応症として承認を取得したと発表しており、これを好感した買いが入っている。Symproicは、同社が創製した1日1回投与の末梢性μオピオイド受容体拮抗薬で、同社単独でグローバル開発を進めた初めての医薬品。なお、米国での販売は17年度2四半期を予定しているという。

※24日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均