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【通貨】ユーロ週間見通し:下げ渋りか、域内の経済回復への期待持続

ユーロ円 <日足> 「株探」多機能チャートより

■やや強含み、トランプ政策の不確実性への懸念でユーロ買い

先週のユーロ・ドルはやや強含み。欧州の政治不安はやや緩和されていることや、トランプ政策の不確実性に対する市場の懸念が高まったことが要因。欧州中央銀行(ECB)による早期利上げ観測は後退していないこともユーロ買いを促した。取引レンジ:1.0719ドル-1.0825ドル。

■やや底堅い動きか、ECBによる早期利上げへの期待持続

今週のユーロ・ドルはやや底堅い動きとなりそうだ。ユーロ圏3月消費者物価指数(CPI)など経済指標が予想を上回った場合、欧州中央銀行(ECB)による早期利上げへの期待は広がる見通し。フランス大統領選に向け過度な警戒は後退しつつあることもユーロ相場を下支えする一因となりそうだ。

予想レンジ:1.0700ドル?1.0900ドル

■弱含み、米ドル安・円高継続の影響受ける

先週のユーロ・円は弱含み。短期筋などのユーロ売り・米ドル買いは縮小し、ユーロ圏の金利先高観の台頭でユーロ買いのフローは増えたが、米ドル売り・円買いは継続。この影響でユーロの対円レートは一時119円台前半まで下落した。取引レンジ:119円33銭-121円84銭。

■下げ渋りか、域内の経済回復への期待持続

今週のユーロ・円は下げ渋る展開が予想される。31日発表のユーロ圏3月消費者物価指数(CPI)が予想を上回る堅調な結果となった場合、欧州中央銀行(ECB)による早期利上げへの思惑が広がりやすい見通し。フランス大統領選への過度な警戒感は低下しており、ユーロ買いがやや強まる可能性がある。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・31日:3月消費者物価コア指数(前年比予想:+0.9%、2月:+0.9%)

予想レンジ:119円00銭-122円00銭

《FA》

 提供:フィスコ

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