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【市況】<週末コメント> ─ 来週の相場展望 ─ 2017年3月24日

 今週の日経平均終値は19262円53銭、前週末比259円06銭安でした。

 日経平均は週間で続落しましたが、ある程度下ヒゲの長い足を形成したことで短期的な底打ち感も出ており、下値1万9000円前後の堅固さを確認することもできました。年初から続く下値1万8000円台後半から上値1万9500~600円の狭いボックスの範疇にいまだにある、といった状況です。直近では円高の動きにもかかわらず1万9000円辺りが下限となっており、需給はかなり締まっていると考えられます。これも日銀のETF買いのお陰でしょう。これから3月期末に向けて日銀買いが継続すると考えれば、期末株価は1万9000円台のどこかで迎えることになりそうです。3月相場をここまで振り返り、1ドル=115円の円安にも、1ドル=110円の円高にもボックスは破られなかったわけですから、今しばらくこのボックス相場を続けることになるでしょう。ただし、例年5月の大型連休前後は相場が大きく動くケースが多く、ある程度の備えは必要となるでしょう。3月決算の発表や、4月、5月のフランス大統領選の結果が出る頃でもあります。こうした材料に対するシナリオをいくつか持って、ボックス「後」にも対応できるようにしておきたいところです。(ストック・データバンク 編集部)

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