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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ウェッジHD、アスカネット、東芝

ウェッジHD <日足> 「株探」多機能チャートより
■ウェッジHD <2388>  949円  +150 円 (+18.8%) ストップ高   11:30現在
 ウェッジホールディングス<2388>がストップ高。同社は23日、子会社でタイ証券取引所上場のデジタルファイナンス会社グループ・リース(GL)社が、ホンダオートバイの包括代理店であるHONDA NCXと新たに独占契約を結び、ミャンマーでファイナンスサービスを拡大させることを明らかにした。HONDA NCXは、ミャンマー国内に約100カ所のディーラーネットワークを持つ企業。今回の独占契約でGLは、同国のホンダ代理店で新規および中古オートバイのファイナンスを提供する唯一の会社になるという。なお、この発表を受けて同社の親会社である昭和ホールディングス<5103>の株価も急騰した。

■アスカネット <2438>  2,208円  +212 円 (+10.6%)  11:30現在
 アスカネット<2438>が急反発。国土交通省は23日、高速道路での逆走対策技術28件を選定したと発表。そのうちのひとつに、同社の空中浮遊映像表示が選ばれたことが材料視されているようだ。提案技術は「空中浮遊映像表示による逆走警告」で、これは路側または路面に設置したディスプレーの映像を、特殊パネルを用いて運転者の目の前に映し出し、逆走車両への注意喚起を行うものだという。

■東芝 <6502>  224.2円  +16.9 円 (+8.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位
 東芝 <6502> が続急伸。23日、旧村上ファンド出身者が設立した投資ファンド、エフィッシモ・キャピタル・マネージメントが同社の発行済み株式の8.14%(3億4504万9000株)を取得したことが関東財務局に提出した大量保有報告書で判明したことが買い材料視された。保有目的は「純投資」としているが、エフィッシモは株主還元の強化など経営改革を求める「物言う株主」として知られるおり、同社株取得による思惑買いが向かった。

■ふくおかFG <8354>  516円  +24 円 (+4.9%)  11:30現在
 ふくおかフィナンシャルグループ<8354>が大幅続伸。SMBC日興証券が23日付で同社株の投資評価を「2」から「1」に引き上げ、目標株価を550円から600円に上方修正しており、これが株価を刺激する格好となった。同社は九州の地銀3行の持ち株会社であり、SMBC日興証券では、正ののれん一括償却で期待通りの「統合効果」が得られる状態とし、償却負担剥落と現在の株価を考えれば割安と判断し、投資評価とレーティングを引き上げた。十八銀行<8396>との経営統合見送りをメーンシナリオとするが、株価には織り込み済みとの見解を示している。

■ソラスト <6197>  1,622円  +73 円 (+4.7%)  11:30現在
 ソラスト<6197>が反発し、上場来高値を更新した。SMBC日興証券が23日付で投資評価「2」、目標株価1550円でカバレッジを開始したことが好材料視されているようだ。同証券では、現状の株価はほぼ目標株価並みの水準にあり、当面の収益成長期待はある程度、市場に織り込まれたと判断。ただ、今後のM&A案件次第で、さらなる成長ポテンシャルはあるとみているという。なお、同証券では17年3月期営業利益予想を会社計画並みの36億円、18年3月期を同47億円と見込んでいる。

■ミネベアミツミ <6479>  1,533円  +38 円 (+2.5%)  11:30現在
 SMBC日興証券が23日付でミネベアミツミ <6479> の投資判断「2(中立)」を継続し、目標株価を1500円→1600円に引き上げたことが買い材料視された。リポートでは、任天堂「スイッチ」の生産計画を1600万台以上と従来計画の2倍に引き上げたとの一部報道を受けて、ゲーム機器アッセンブリの数量上振れの可能性が高まったと報告。一方、スマートフォンの有機EL採用の普及を考慮し、同社LCDバックライトの販売予測は引き下げた。同証券では、18年3月期の連結営業利益を579億円→643億円、19年3月期を624億円→683億円にそれぞれ上方修正した。

■東京エレクトロン <8035>  11,585円  +205 円 (+1.8%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、SCREENホールディングス<7735>、ディスコ<6146>、SUMCO<3436>、信越化学工業<4063>、ルネサスエレクトロニクス<6723>、関東電化工業<4047>、ワイエイシイ<6298>など半導体関連株が軒並み高に買われた。ここ世界的に半導体需要の伸びが顕著となっており、産業のパラダイム変化を背景に、これまでのシリコンサイクルから脱却した“スーパーサイクル”突入が意識され始めている。スマートフォンの高機能化で3次元NANDメモリーなどの需要が喚起されるほか、ビッグデータの普及加速にともなうデータセンターの増設需要、自動車のエレクトロニクス化、さらに早晩IoT時代の到来が意識され、高付加価値半導体を含め需給タイト感をもたらしている。市場筋によると、きょうは「米半導体大手のマイクロン・テクノロジーが前日引け後に発表した16年12月~17年2月期決算で最終損益が黒字化するなど業績が急改善、これが時間外取引で同社の株価を押し上げており、この流れが波及した格好となっている」(準大手証券ストラテジスト)という。

■信越化学工業 <4063>  9,641円  +147 円 (+1.6%)  11:30現在
 信越化学工業<4063>が続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は23日、同社株のレーティングの「オーバーウエート」を継続するとともに、目標株価を9300円から1万400円に引き上げた。半導体材料の300ミリウエハーは需給ひっ迫が続いており、「従来想定よりも一段と値上げが通りやすい環境」と指摘。18年3月期のウエハー価格前提を前年比7%上昇から同16%上昇に見直している。また、塩ビ樹脂事業もこの数年、世界的に大きな能力増強がみられていない一方、需要を牽引する公共投資はインドや米国での盛り上がりが見込める。同証券では17年3月期の連結営業利益を会社計画2250億円に対し2350億円(前期比13%増)と増額修正を予想、18年3月期は2740億円への増益を見込んでいる。

■タカラバイオ <4974>  1,541円  +18 円 (+1.2%)  11:30現在
 タカラバイオ<4974>が反発。同社は昨年、遺伝子・細胞プロセッシングセンターを稼働させ、遺伝子治療用ウイルスベクターの製造・細胞加工受託を手掛けているが、23日、ウイルスベクター製造施設を増設するとともに、独自にウイルスベクターの大量生産技術の開発に成功したことを発表、これを材料視する買いを呼び込んでいる。

■ゲンキー <2772>  6,990円  -160 円 (-2.2%)  11:30現在
 ゲンキー<2772>が続落。23日の取引終了後に発表した3月度(2月21日~3月20)の月次営業速報で、既存店売上高が前年同月比3.3%減となり、3カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気されている。なお、第3四半期累計(16年7月~3月)では前年同期比2.1%増、全店売上高は同13.8%増となっている。

■フリュー <6238>  1,502円  -4 円 (-0.3%)  11:30現在
 フリュー<6238>は小幅反落。日証金が23日付から、フリュー株を貸株利用など貸借取引で注意喚起銘柄に指定すると発表した。貸借取引の規制強化に伴って、売買の自由度が制限されるとの見方から売りが先行している。

●ストップ高銘柄
 ケアサービス <2425>  1,603円  +300 円 (+23.0%) ストップ高   11:30現在
 日本エアーテック <6291>  855円  +150 円 (+21.3%) ストップ高   11:30現在
 澤藤電機 <6901>  497円  +80 円 (+19.2%) ストップ高買い気配   11:30現在
 フジタコーポレーション <3370>  1,009円  +150 円 (+17.5%) ストップ高   11:30現在
 FCホールディングス <6542>  630円  +23 円 (+3.8%)  11:30現在
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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