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【市況】急騰している仮想通貨Dashは割安との見方も【アルトコイン評価ニュース】


足元ビットコインの価格が乱高下している。米国では、ビットコインの上場投資信託(ETF)化が話題となっていたが、米証券取引委員会(SEC)が申請を認めなかったことで急落。急落後は下げ幅を縮小したが、先週末はビットコインの技術的な話が浮上したことなどから再び下落している。

時価総額トップ100の仮想通貨において、時価総額ベースでビットコインが占める割合は72.6%(3月22日時点)である。ダントツの存在感といえよう。一方、知名度の高いビットコインに対して、ほかの仮想通貨はアルトコイン(ビットコインの代替(オルタナティブ)の意味)と呼ばれている。時価総額2位のイーサリアム(上と同じ計算で15.6%)など国内の取引所で売買可能なアルトコインも存在するが、社会の認知度はまだまだといったところだ。

ただ、こうしたアルトコインの値動きを確認してみると、割安な水準に据え置かれているアルトコインも複数存在しているようにも思える。今回は、売買代金(流動性)をベースに、相対的な比較からアルトコイン時価総額上位100のフェアバリューを算出。時価総額1位のビットコインをベースに算出すると、すべてのアルトコインが割高となったことから、2位のイーサリアムの売買代金を基準として算出してみた。

その結果、時価総額3位のDash(同2.7%)、同11位のZcash(同0.25%)が割安な水準に据え置かれているという結論に至った。Dashは、2014年に誕生した仮想通貨である。ビットコインの承認作業が10分かかるのに対して、Dashは約4秒で承認が完了するといった特性を持っている。まだ日本で売買はできないが、17年に入り価格は急上昇。今注目のアルトコインといえよう。一方、Zcashは、匿名性に強みを持っている。ビットコインが、ブロックチェーンで送金者、着金者などの情報をすべて確認できるのに対して、Zcashは全てが隠される仕組みとなっており、専用のKeyが必要となる。こちらはcoincheckで売買することが可能だ。

あくまでも今回は売買代金をベースとした算出のため、ほかの手法によるアプローチも加味して割安か否かを判断する必要性はある。ただ、こうした切り口で数多くのアルトコインを分析すると、割安な水準に放置されているアルトコインに出会えるかもしれない。

《MT》

 提供:フィスコ

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