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【通貨】今日の為替市場ポイント:欧米株安などを意識してリスク選好的なドル買い抑制へ

ドル円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

21日のドル・円相場は、東京市場では112円27銭から112円86銭で推移。欧米市場でドルは112円87銭から111円55銭まで反落し、111円71銭で取引を終えた。

本日22日のドル・円は111円台で推移か。欧米株安や米長期金利の続落を意識してリスク選好的なドル買いは抑制される可能性が高い。

21日の米国株式は大幅安となり、リスク回避的なドル売り・円買いを促す要因となった。市場関係者の間では、医療保険制度改革(オバマケア)の見直しに時間がかかっていることから、投資家が期待する規制緩和や税制改革(減税)を実行することが困難になるとの懸念が広がっている。

ただ、株安やドル安は米国経済の悪化を嫌気したものではないとみられており、トランプ政権の不確実性に対する警戒感が低下すれば、市場の混乱は収まるとの声が聞かれている。一部の市場関係者は、トランプ政権が規制緩和や税制改革を公約通りに実現できない場合、米連邦準備理事会(FRB)の金融政策にある程度の影響が及ぶ可能性があると考えているが、市場関係者の過半数は雇用情勢の悪化や国際情勢の急変などのリスク要因がない場合、年末までに2回の追加利上げが実施される可能性は高いと予想している。

《SK》

 提供:フィスコ

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