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2017年03月22日05時30分

【注目】前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

ケアサービス <日足> 「株探」多機能チャートより

■ケアサービス <2425>  853円 (+150円、+21.3%) ストップ高

 ケアサービス <2425> [JQG]がストップ高に買われ、昨年来高値を更新した。同社が17日に、中国・北京市に介護事業を展開する合弁会社を設立すると発表したことが買い材料視された。中国の北京精益順欣養老管理と合弁会社を4月中旬に設立し、訪問入浴のフランチャイズ本部として介護事業を開始する。同社の出資比率は60%。現地法人と組み、北京を中心とした広域エリアで加速度的に事業を推進していく方針。発表を受けて、急速に高齢化が進む中国での介護事業の本格展開による業績への寄与に期待する買いが殺到した。併せて、中国子会社が上海松江区葬儀場に続き、上海閔行区葬儀場でエンゼルケア(死後処置)サービスの提供を開始すると発表している。

■アスカネット <2438>  2,043円 (+318円、+18.4%)

 アスカネット <2438> が急反騰。21日、同社のエアリアルイメージング(AI)事業に関して、3月から6月にかけて予定している海外展示会の出展内容が確定したと発表しており、海外におけるビジネスチャンス拡大を期待した買いが入った。これによると、「PPAP」のパフォーマンスを空中でリアルに実現できる「DS976-CU」や、地球を回転させ好きな場所のクリックでその地域の観光動画を見ることができる「DS976」、3Dの商品(時計、カメラ、スニーカー)を拡大・縮小・全方向回転して見ることができる「DS488」などサイネージ系、操作系7種類を展示するという。また、21日からAI事業の海外向け専用ウエブサイトもオープンしたと併せて発表しており、これも好材料視されたようだ。

■住友不動産販売 <8870>  3,405円 (+501円、+17.3%) ストップ高

 東証1部の上昇率トップ。住友不動産販売 <8870> が急反騰。17日、同社に対して住友不動産 <8830> がTOB(株式公開買い付け)を実施し、完全子会社化を目指すと発表したことが買い材料視された。TOB価格が前日終値を24%上回る1株3600円とあって、21日の株価はこれにサヤ寄せする形で買い気配値を切り上げた。買付期間は3月21日から5月1日まで。

■NIC <5742>  1,813円 (+257円、+16.5%)

 エヌアイシ・オートテック <5742> [JQ]が急反騰。17日、同社が17年3月期の連結経常利益を従来予想の6.7億円→7.9億円に18.4%上方修正。増益率が19.1%増→41.1%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。主力の生産設備用アルミフレームやクリーンブースなどの受注が想定より伸びることが寄与。業務システム更新や新規機械設備の導入による経費節減効果も上振れに貢献する。業績上振れに伴い、期末一括配当を従来計画の29円→30円(前期は23円)に増額修正したことも支援材料となった。

■オハラ <5218>  1,370円 (+142円、+11.6%)

 東証1部の上昇率2位。オハラ <5218> が続急騰。17日に決算を発表。17年10月期第1四半期(16年11月-17年1月)の連結経常損益が2.5億円の黒字(前年同期は2億円の赤字)に浮上して着地したことが買い材料視された。FPD露光装置向けを中心に極低膨張ガラスセラミックスや石英ガラスの販売が伸びたことが寄与。円安による為替差損益の改善も黒字浮上に大きく貢献した。上期計画の3.2億円に対する進捗率は78.1%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■GMOクラウド <3788>  1,980円 (+201円、+11.3%)

 東証1部の上昇率3位。GMOクラウド <3788> が急反騰。同社は17日、グループのGMOグローバルサインが世界最大級の半導体設計会社の英ARM社と「mbed IoT Device Platform パートナー」契約を結んだと発表。今後の展開などが期待されたようだ。mbed IoT Device Platform パートナーとは、ARM社のサービスを基盤に、互いの技術を活用して新たなIoTデバイスの開発やビジネス展開を行うパートナープログラム。まずは今夏から、ARM社のIoT向けプラットフォーム「mbed Platform」を活用し、GMOグローバルサインの電子証明書発行システムと、ICチップ書き込みマシンを連携する仕組みの開発・検証を行うとしている。

■フィード・ワン <2060>  210円 (+15円、+7.7%)

 東証1部の上昇率5位。フィード・ワン <2060> が急反発。17日、同社が17年3月期の連結経常利益を従来予想の40億円→48億円に20.0%上方修正。増益率が7.1%増→28.5%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。主原料のトウモロコシ価格の下落による値下げが響き売上は計画を下回るものの、飼料をはじめとする新製品の投入や継続的なコスト削減で採算が想定以上に改善する。業績上振れに伴い、期末一括配当を従来計画の3円→4.5円(前期は4円)に増額修正した。前日終値ベースの予想PERが13.7倍→10.7倍に低下する一方、配当利回りは2.31%に上昇し、割安感が強まったことも支援材料となった。

■KLab <3656>  1,034円 (+54円、+5.5%)

 東証1部の上昇率10位。KLab <3656> が急反発。株価は前週16日に2015年12月11日以来約1年3ヵ月ぶりの4ケタ大台回復を果たしたが、その後は目先達成感から利益確定売りに押され気味だった。21日改めて買い直される展開となったが、これは同社が新作ゲームのラインナップ発表会「KLabGames NEXT VISION 2017」を25日16時から開催することを発表し、これを手掛かり材料に短期資金の流入を誘ったもの。業績上方修正を受け急伸した2月10日を境に個人投資家の参戦が顕著で、株価の急上昇と合わせ売買代金も高水準が続いている。

■福井コン <9790>  2,876円 (+143円、+5.2%)

 福井コンピュータホールディングス <9790> が急反発。17日に配当修正を発表。17年3月期の期末一括配当を従来計画の20円→27円(前期は20円)に増額修正したことが買い材料視された。業績好調を踏まえ、株主への利益還元を増やす。今期の最終利益は前期比22.1%増の18.1億円に伸び、過去最高益を更新する見通し。発表を受けて、28日の配当付き最終日を前に配当取りを狙う買いが向かった。

■レーザーテック <6920>  3,040円 (+128円、+4.4%)

 レーザーテック <6920> が後場急伸し、昨年来高値を更新。21日午後2時ごろ、次世代マスクブランクス欠陥検査装置を受注したと発表しており、これを好感した買いが入った。大手マスクブランスクメーカー向けに受注したもので、受注金額は約40億円。19年6月期以降に売り上げ計上を見込んでいるという。なお、同件による17年6月期業績への影響は軽微としている。

■アルプス技研 <4641>  3,515円 (+145円、+4.3%)

 アルプス技研 <4641> が4日ぶり反発、上場来高値を更新した。同社は技術系人材サービスを展開するが、技術者のスキルアップに力を入れ、自動車や半導体業界向けを中心とするメーカーの旺盛なニーズを取り込むことに成功している。契約単価の上昇に伴い、利益率も向上しており、業績は飛ぶ鳥を落とす勢いだ。17年12月期は営業利益30億7000万円(前期比7.5%増)を予想しているが上振れ余地が大きいとみられている。また、13年12月期以降は毎期増配を続けていることもポイント。17年12月期は年間配当が100円超えとなる見通しで、3%近い配当利回りは魅力となっている。

■エニグモ <3665>  1,991円 (+77円、+4.0%)

 エニグモ <3665> が続伸。日本で発売されていないブランド品やファッションアイテムなどを購入できるソーシャルショッピングサイト「BUYMA(バイマ)」を運営している。岩井コスモ証券が16日に同社株の投資判断「A」を継続し、目標株価は2200円(従来2000円)に引き上げたことなどが株価上昇のキッカケとなった。同サイトは海外ブランド品を扱っているため、足もとの円高は追い風との見方もある。18年1月期の連結営業利益は会社計画の19億6600万円に対し22億円(前期比24%増)前後への増額修正も予想されている。

■ホソカワミクロン <6277>  880円 (+27円、+3.2%)

 ホソカワミクロン <6277> が3連騰に買われ昨年来高値を更新した。岩井コスモ証券は17日、同社株の投資判断を「B+」から「A」へ引き上げた。目標株価は620円から1020円に見直した。同社は紛体技術のリーディングカンパニー。17年9月期第1四半期(16年10-12月)の連結営業利益は前年同期比22.6%増の7億3800万円と好調。円高を吸収し2ケタ増益を達成した。紛体関連では、化学、医薬、電子材料(磁石など)向けなどが好調だった。今9月通期の為替は1ドル=100円が想定されており、業績の上振れ期待は強い。同証券では、今期営業利益を会社計画の37億5000万円から42億円(前期比15%増)への増額修正を予想している。また、先行きに対しても好採算の二次電池や磁性材料(モーター)向けの伸長で収益性の改善を見込んでいる。

■任天堂 <7974>  26,265円 (+685円、+2.7%)

 任天堂 <7974> がマドを開けて買われ4連騰、売買代金もソフトバンクグループ <9984> や三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> などに大きく差をつけて東証1部上場企業の中で断トツとなった。同社が今月3日に発売した新型ゲーム機「ニンテンドー スイッチ」は出足が大方の予想を上回る好調となっていることで来期業績に期待が募っている。同商品の生産計画を2倍以上に引き上げるとの観測も出るなか、短期値幅取りを狙った資金の流入が続いている。株価はテクニカル的にも約2ヵ月にわたる2万円台前半でのもみ合いを経て上放れが鮮明だ。

■プリマハム <2281>  507円 (+12円、+2.4%)

 プリマハム <2281> が反発、昨年来高値を更新した。伊藤忠系の食肉大手でコンビニ向け総菜などでも実績を伸ばし、17年3月期業績は営業利益段階で85%増の147億円を見込むなど絶好調だ。東海東京調査センターが17日付で同社株のレーティングを「アウトパフォーム」、目標株価830円で新規カバレッジしており、これが株価を刺激した。特に目標株価は時価と比較して約64%も高い水準でインパクトを与えている。同調査センターではプリマハムの加工食品事業本部の営業利益率向上と売上高成長のシナリオを想定しており、18年3月期営業利益については、今期予想比3%増の151億8300万円を予想している。

■JT <2914>  3,856円 (+84円、+2.2%)

 JT <2914> が5日ぶり反発。全体相場は主力輸出株中心に下値を探る展開だが、同社株はディフェンシブ的な性質を持つ銘柄で、足もと強い動きをみせている。前週末17日に発表した2月の国内紙巻たばこ販売実績速報で、販売数量は前年同月比12.4%減の74億本、売上収益は同9.1%減の436億円だった。販売数量、売上収益ともに前年同月を下回ったが、株価面ではほぼ織り込まれており、目先買い戻しを誘発した。

■三菱ガス化学 <4182>  2,440円 (+44円、+1.8%)

 三菱ガス化学 <4182> が反発。三菱系化学メーカーで業績は大幅増益基調が続いている。原料安による採算改善効果に加え、旺盛な半導体需要を背景に同パッケージ用BT材料などが好調で収益に貢献している。今17年3月期経常利益は370億円から550億円予想に増額修正しているが、さらに上振れて着地する可能性も指摘される。また、来期はメタノール市況の底入れメリットも利益の伸びに反映されそうだ。株価は昨年8月以降半年以上にわたり13週移動平均線をサポートラインとした強靭な上昇トレンドを構築中、中期的なファンド系資金など機関投資家の組み入れの動きを反映している。時価PERは13倍前後で依然として割高感に乏しい。

■ヤマダ電機 <9831>  584円 (+9円、+1.6%)

 JPモルガン証券は14日、「家電Biz」など業界情報提供、量販店向けコンサルティングを行うクロス社(東京都港区)からスピーカーを招き、「17年度家電業界セミナー」を開催。これに伴い、17日、家電量販店業界に関するリポートを発表した。この中で同証券の見方として、現状の家電販売は軟調に推移しているが、17年度以降20年にかけて中期的に見れば、緩やかな回復局面と考えると指摘。ヤマダ電機 <9831> とケーズホールディングス <8282> の主要2社の業績見通しは概ね底固く、市場での期待は限定的で、バリュエーションも低位にあると判断しており、小売セクター内の投資評価として、家電量販業界は「強気寄り」としている。特に、ケーズHDをトップピックとしており、その理由として、業界環境安定と緩やかな需要回復の恩恵を素直に受けやすいこと、収益性・成長性に対するバリュエーションの割安感、新社長による店舗のスクラップ&ビルド、デジタル化対応など「前向きな」施策加速への期待を上げている。一方、ヤマダ電機については、利益重視への経営方針修正などによる業績V字回復期が概ね終了していること、今後の業績ドライバーは、ソリューション事業からの利益貢献になるが、現時点で市場予想を上回る業績寄与は予想しにくいこと、さらに同社の家電販売事業の相対的動向に関する不透明感などから投資判断は「ニュートラル」にしているという。

■NSユナイテッド海運 <9110>  271円 (+4円、+1.5%)

 NSユナイテッド海運 <9110> が反発、3月8日につけた昨年来高値276円払拭からの新値街道復帰が目前となっている。新日鉄住金 <5401> を販売先に鉄鋼原料の輸送を主力とするが、ここにきて市況底入れ感が強まっている。鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数の戻りが顕著であり、18年3月期は大型船を増強して攻勢に出る同社にとって追い風が強い。バルチック指数は前日時点で14連騰となり、水準も昨年11月末以来約4ヵ月ぶりに1200の大台に乗せてきたことで、同社の株価を刺激する格好になった。

※21日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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