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【市況】全般こう着のなか、IPO銘柄に短期資金なども集中/オープニングコメント

ファナック <日足> 「株探」多機能チャートより

 21日の日本株市場はこう着感の強い相場展開になりそうだ。20日の米国市場は高安まちまちとなり、シカゴ日経225先物清算値は大阪比80円安の19270円、円相場は1ドル112円台半ばでの推移となるなか、手掛けづらいところである。

 FOMCなど重要イベントが通過したものの、今週も19000-19500円処でのもち合いレンジでの攻防が続きそうで、期末要因に伴い商いが膨らみづらいなか、インデックスに絡んだ売買の影響を受けやすいだろう。レンジをなかなか上放れないなか、価格帯別出来高では商いが積み上がっている水準のため、こう着が長期化してくることにより、いったんは利食いの動きが強まる可能性がありそうだ。

 また、先週はファナック<6954>などへのインデックスに絡んだ商いが日経平均を下支えしていたが、一方では中小型株には利食いが強まっており、マザーズ指数のトレンドもややシグナルが悪化傾向にある。IPOラッシュのなかで今週も多くのIPOが控えている。IPO銘柄に短期資金なども集中することから、他の中小型株には換金売りの動きが意識される。

 その他、国内では「森友学園問題」に関する政治リスクを警戒する声も聞かれてきている。国会では、衆参両院の予算委員会で、「森友学園」の籠池理事長の証人喚問を23日に行う予定である。発言内容次第では波乱の相場展開となる可能性がある。
《AK》

 提供:フィスコ

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