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【注目】前週末17日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

タカラレーベ <日足> 「株探」多機能チャートより

■タカラレーベン <8897>  558円 (-27円、-4.6%)

 東証1部の下落率6位。タカラレーベン <8897> が反落。16日、17年3月期の連結経常利益を従来予想の139億円→85.5億円に38.5%下方修正。増益率が2.1倍→27.5%増に縮小する見通しとなったことが売り材料視された。予定していたメガソーラー発電施設を中心とする固定資産の売却を見送ったことが下方修正の要因。今期は利益倍増、最高益更新を計画していただけに失望売りが向かった。併せて、発行済み株式数の1.58%にあたる200万株の自社株を消却すると発表したが材料視されなかった。

■東京ドーム <9681>  1,087円 (-50円、-4.4%)

 東証1部の下落率7位。東京ドーム <9681> が5日続落。16日の取引終了後に発表した18年1月期の連結業績予想で、売上高820億円(前期比6.6%減)、営業利益106億円(同15.8%減)、純利益60億円(同9.6%減)と2ケタ営業減益を見込み、年間配当を前期の14円から12円へ減配するとの見通しが嫌気された。WBC(ワールドベースボールクラシック)の開催や東京ドームホテルの高稼働・高単価での推移が見込まれる一方、東京ドームホテル札幌が4月末で営業終了となることや、熱海後楽園ホテル・みさき館が昨年8月末に営業終了となったこと、さらに、東京ドームで前期に開催されたクライマックスシリーズの開催を見込んでいないことなどから減収、2ケタ営業減益を見込んでいるという。なお、17年1月期連結決算は、売上高877億6100万円(前の期比2.2%増)、営業利益125億8900万円(同1.2%減)、純利益66億3500万円(同45.5%増)だった。

■クラレ <3405>  1,669円 (-38円、-2.2%)

 クラレ <3405> が反落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が16日付のリポートで、レーティング「ニュートラル」を継続、目標株価を1650円から1620円へ引き下げたことが嫌気された。同証券では、主力製品の販売は好調だが、原料とのスプレッドが従来想定以上に悪化すると指摘。17年12月期営業利益予想を従来の750億円(会社計画700億円)から710億円へ、18年12月期は同820億円から760億円へ引き下げている。

■カネカ <4118>  883円 (-15円、-1.7%)

 カネカ <4118> が4日続落。SMBC日興証券が16日付で、投資評価を「1」から「2」とし、目標株価を1030円から930円へ引き下げたことが弱材料視された。原料高に伴うマージン縮小と、アフリカ経済低迷の影響を受けた合成繊維「カネカロン」の頭髪装飾用の伸び率鈍化を主因に、17年3月期の営業利益予想を360億円から335億円へ、18年3月期を同410億円から380億円へ下方修正したことが要因としている。

※17日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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