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【特集】テックファーム Research Memo(3):自動車アフターマーケット事業の収益悪化で今上期は損失額が拡大

テックファム <日足> 「株探」多機能チャートより

■業績動向

1. 2017年6月期第2四半期累計の業績概要
2月10日付で発表されたテックファームホールディングス<3625>の2017年6月期第2四半期累計の連結業績は、売上高が前年同期比17.0%減の1,882百万円、営業損失が162百万円(前年同期は71百万円の損失)、経常損失が171百万円(同85百万円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失が108百万円(同90百万円の損失)となった。

売上高はソフトウエア受託開発事業で既存顧客の大型案件が一巡したことや、自動車アフターマーケット事業において部品・ガラス商向けの営業活動が遅れたことなどにより減収となった。営業利益の増減益要因を見ると、前年同期に持株会社体制に移行したことに伴う費用がなくなったことや販管費の抑制効果で120百万円、ソフトウエア受託開発事業における不採算案件の減少で7百万円の増益要因となったが、自動車アフターマーケット事業における減収や開発コストの増加で187百万円、自社ソリューション開発・営業活動費の増加で26百万円、ソフトウエア受託開発事業の減収で6百万円の減益要因となった。第2四半期累計期間での会社計画は開示されていないものの、自動車アフターマーケット事業の損益悪化が想定以上であり、計画を下回る進捗だったと考えられる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《TN》

 提供:フィスコ

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