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【市況】<マ-ケット日報> 2017年3月17日

 17日の市場は日経平均が反落。終値は前日比68円安の1万9521円だった。米国株の下げと3連休入り前で見送りムードが強く、終日マイナス圏での動きとなった。森友学園問題が首相に波及してきたこともややネガティブな要因に。それでも一時割り込みはしたが1万9500円台をキープしたことで、底堅さも再確認できる1日となった。

 昨日の米国市場は材料不在のなか前日に急伸した反動からダウ平均は小反落した。取引序盤は昨日の流れから買いが優勢となり、一時2万1000ドルの大台に乗せる場面が見られたが、買い一巡後は高値警戒感が勝り出し、次第にズルズルと値を下げて行ってしまった。ハイテク株の多いナスダック指数は続伸したものの勢いは弱い。FOMC通過で次なる材料が見当たらなくなり、相場全体に気迷いのようなものが感じられる。

 さて、頼みの円安に勢いが出ず、東京市場は本日も動意を欠く展開となった。企業業績が好調で下値も日銀が拾うから値は堅固だが、円安という買い材料がない状況では上値も広がらず膠着商状とならざるを得ない。来週もこのような図式で森よりも木も見る個別株主体の相場となろう。企業の決算対策売りはほぼ終了しており、この先は3月決算銘柄の配当取りの買いで値を伸ばす銘柄が増えそうだ。来週は森友学園絡みの23日の証人喚問が一番のイベントとなる。(ストック・データバンク 編集部)

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