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【市況】もち合いレンジでの攻防が続きそう【クロージング】

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

17日の日経平均は反落。68.55円安の19521.59円(出来高概算20億1000万株)で取引を終えた。16日の米国市場が高安まちまちだったほか、シカゴ日経225先物清算値は大阪比100円安の19340円、円相場は1ドル113円40銭辺りでの推移となるなか、これにサヤ寄せする格好から売りが先行した。ただし、引き続き下値の堅さが意識されており、寄付き直後に19487.92円と19500円を下回るものの、その後は下げ幅を縮めている。

ただ、指数インパクトの大きいファナック<6954>やファーストリテ<9983>など値がさの一角の強い値動きが日経平均を下支えした格好であり、東証1部の値下がり数は過半数を占めている。また、中小型株は利食いが強まっており、続伸で始まったマザーズは前日のリバウンド部分を帳消しにしている。日経平均の底堅さよりも、中小型株の弱さが商いを手控えさせている。「森友学園問題」に関する政治リスクを警戒する声も聞かれてきており、手控え要因となったとみられる。

来週ももち合いレンジでの攻防が続きそうであり、インデックス売買の影響を受けやすいだろう。もち合いレンジをなかなか上放れられないなか、いったんは利食いの動きが強まる可能性がありそうだ。期末要因から機関投資家が動きづらくなると考えられ、個人主体の中小型株のほか、貸株の返却を意識した信用需給妙味の大きい銘柄等に関心が向かいそうだ。

《AK》

 提供:フィスコ

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