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【市況】日経平均の底堅さ評価もマザーズの弱さを警戒/ランチタイムコメント

日経平均 <1分足> 「株探」多機能チャートより

 日経平均は反落。66.87円安の19523.27円(出来高概算8億3000万株)で前場の取引を終えている。16日の米国市場が高安まちまちだったほか、シカゴ日経225先物清算値は大阪比100円安の19340円、円相場は1ドル113円40銭辺りでの推移となるなか、これにサヤ寄せする格好から売りが先行した。ただし、引き続き下値の堅さが意識されており、寄付き直後に19487.92円と19500円を下回るものの、その後は下げ幅を縮めている。

 セクターでは海運、電力ガス、医薬品、その他金融、石油石炭、陸運、不動産が軟調。一方で、証券、パルプ紙が小じっかり。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1300を超えており、全体の6割を占めている。ファーストリテ<9983>、ファナック<6954>が強い値動きをみせており、これが日経平均を下支え。一方で中小型株は利食いが強まっており、続伸で始まったマザーズは前日のリバウンド部分を帳消しにしている。

 日経平均は狭いレンジでの推移が続いており、指数インパクトの大きい値がさの一角が下支えしている状況である。後場は日銀のETF買い入れへの思惑から、切り返しをみせてくるかが注目されるところ。ただし、連休を控えているほか、「森友学園問題」に関する政治リスクを警戒する声も聞かれてきており、模様眺めムードの強い相場展開になりそうだ。

 日経平均はインデックスに絡んだ商いから底堅さが意識されるものの、個人主体の中小型株の弱さをみると、センチメント悪化が警戒されてくる。個別材料株での短期的な値幅取りが中心になろう。(村瀬智一)
《AK》

 提供:フィスコ

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