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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:エニグモ、日清オイリオ、東芝

エニグモ <日足> 「株探」多機能チャートより
■エニグモ <3665>  1,904円  +101 円 (+5.6%)  11:30現在
 エニグモ<3665>が急伸。岩井コスモ証券は16日、同社株の投資判断「A」を継続するとともに目標株価は2200円(従来2000円)に引き上げた。日本で発売されていないブランド品やファッションアイテムなどを購入できるソーシャルショッピングサイト「BUYMA(バイマ)」を運営。同サイトは主要顧客のF1(20~30歳代半ばの女性)以外にも顧客層は拡大。18年1月期の連結営業利益は会社予想の19億6600万円に対し22億円(前期比24%増)と増額修正を予想している。また、英語版や韓国版の会員登録数も順調に拡大しており、世界展開を進める同社の中期的な成長にも期待している。

■日清オイリオグループ <2602>  648円  +31 円 (+5.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位
 日清オイリオ <2602> が大幅反発し、昨年来高値を更新した。SMBC日興証券が16日付で同社の投資判断「2(中立)」を継続し、目標株価を530円→630円に引き上げたことが買い材料視された。リポートでは、17年3月期の国内搾油の採算が想定より改善することを、目標株価引き上げの主因に挙げた。また、同証券ではコモディティ価格に左右されにくい事業構造へ転換できるかという点に着目しており、3月28日に発表予定の新中期経営計画に注目したいと報告している。

■東芝 <6502>  192.8円  +9.2 円 (+5.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位
 東芝<6502>が急伸。米原発事業に関する巨額損失問題に絡み、経営再建の方策を模索中。半導体事業を分社化して売却する方向にあるが、そのなか、メモリー新会社について政府系の日本政策投資銀行が一部出資する検討に入ったことが17日付の日本経済新聞などが伝えている。海外への技術流出を限定的なものにするため、公的資金を投入して日本勢の株式保有を確保する目的であり、これをマーケットはポジティブに捉えている。株価は上場廃止リスクを嫌気して15日以降急落していたが、目先リバウンド狙いの短期資金も呼び込んでいるもようだ。

■ドリコム <3793>  2,950円  +130 円 (+4.6%)  11:30現在
 16日、ドリコム <3793> [東証M]が3月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■北越銀行 <8325>  2,860円  +112 円 (+4.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率10位
 北越銀行<8325>が反発。16日から17日にかけて複数のメディアで、新潟県地銀最大手の第四銀行<8324>と経営統合する方向で最終調整していることが判明したと報じられており、これを好材料視した買いが入っている。報道によると、18年春にも持ち株会社を設立し、将来は合併を目指すとしている。これに対して両社は、「当行が発表したものではない。経営統合に関して検討を行っていることは事実だが、現時点で決定している事実はない」とのコメントを発表している。

■平田機工 <6258>  8,310円  +210 円 (+2.6%)  11:30現在
 平田機工<6258>が続伸、25日移動平均線をサポートラインとした上昇トレンドを継続しているほか、保土谷化学工業<4112>、アルバック<6728>なども続伸し上値指向を鮮明とするなど、有機EL関連株に再びスポットが当たり始めた。韓国LGが日本で有機EL大型壁掛けテレビを販売攻勢の構えにある。同社の日本法人が16日、超薄型で大画面の壁掛け型有機ELテレビを4月上旬から日本で発売することを発表し注目されている。65インチでありながら、壁からパネルの表面までわずか約3.9ミリという薄さで一体化し、テレビ画面がまるで宙に浮いているようなデザインを実現している。これを受けて有機EL製造装置や有機EL材料を手掛ける企業群の一角に物色の矛先が向いている状況だ。有機ELはポスト液晶の最有力候補として次世代ディスプレーの地位を不動のものとしており、2030年には5兆円近い市場が試算されている。米アップルが今秋にも発売予定とされる「iPhone8」では有機ELパネル搭載が濃厚とみられ、関連企業の動きが活発化しているほか、画像が鮮明な大型有機ELテレビも韓国LGに追随する形で、国内企業の参戦が相次いでいる。

■日本M&Aセンター <2127>  3,615円  +85 円 (+2.4%)  11:30現在
 日本M&Aセンター<2127>やM&Aキャピタルパートナーズ<6080>がそろって新高値に買われている。M&Aキャピは15日に、17年9月期第2四半期累計(16年10月~17年3月)の連結最終利益を7億1300万円から13億6300万円へ上方修正したことから、業績拡大への期待が再度膨らんでいる。経営者の高齢化が進むなか、事業継承に悩む中小企業向けM&A仲介業務の成約件数は拡大基調にある。このなか、M&A仲介大手への見直し買いが強まっている。

■SUMCO <3436>  1,699円  +37 円 (+2.2%)  11:30現在
 SUMCO<3436>が続伸、1700円近辺で売り物を吸収し強い動きをみせている。シリコンウエハーで世界屈指だが、ここにきて半導体需要の世界的な高まりをうけ需給タイト感を背景とした値上げ交渉が進捗している。SMBC日興証券が16日付で同社株の投資評価を「3」から「2」に引き上げ、目標株価を900円から1570円に大幅に引き上げた。300ミリウエハーの 価格は19年2月期末には、16年2月期期末対比で30%の上昇を同証券では予想している。17年12月期、18年12月期について、いずれも収益見通しを大幅に上方修正している。18年12月期は営業利益段階で従来予想の390億円から520億円(17年12月期予想比37%増)に増額している。

■ブラザー工業 <6448>  2,343円  +40 円 (+1.7%)  11:30現在
 ブラザー工業<6448>が続伸し昨年来高値を更新。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は16日、同社株のレーティングを「オーバーウエート」でカバレッジを開始した。「事務機器関連のトップピック」と位置づけ目標株価は2800円としている。同社は「創業以来、2回目の転換点を迎えている」とし、プリンターなどを扱うプリンティング・アンド・ソリューションズ(P&S事業)の収益性改善と15年に同社が買収した英国の産業印刷機器メーカー、ドミノ社などの新規事業の成長加速で、「成長路線への回帰を進めている」と指摘している。今後の業績に関しては、17年3月期の連結営業利益は会社予想570億円に対し581億円、18年3月期は同619億円、19年3月期は同657億円と業績拡大基調をたどると予測している。

■あい ホールディングス <3076>  2,649円  +33 円 (+1.3%)  11:30現在
 あい ホールディングス<3076>が続伸。16日の取引終了後、子会社グラフテックの業務提携先で、金属異物検査装置の開発・販売を手掛けるアドバンスフードテック(愛知県豊橋市)の株式を取得し、子会社化したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入っている。アドバンスフードテックは、金属異物が放つ磁力源を高感度の磁気センサーで検出する金属異物検査装置の開発・販売を行っており、16年11月にグラフテックと業務提携契約を締結している。今回の子会社化は、グラフテックを総代理店として、グループ一体となって製品を拡販することが、両社の今後の競争力や成長力を一段と高めることになると判断したためで、あいHDではアドバンスフードテック株式86.6%を14日付で取得したという。なお、17年6月期業績への影響は軽微としている。

■タカラレーベン <8897>  550円  -35 円 (-6.0%)  11:30現在  東証1部 下落率2位
 16日、タカラレーベン <8897> が17年3月期の連結経常利益を従来予想の139億円→85.5億円に38.5%下方修正。増益率が2.1倍→27.5%増に縮小する見通しとなったことが売り材料視された。予定していたメガソーラー発電施設を中心とする固定資産の売却を見送ったことが下方修正の要因。今期は利益倍増、最高益更新を計画していただけに失望売りが向かった。併せて、発行済み株式数の1.58%にあたる200万株の自社株を消却すると発表したが材料視されなかった。

■ユークス <4334>  968円  +150 円 (+18.3%) ストップ高   11:30現在
 ユークス<4334>がストップ高。同社のAR(拡張現実)キャラクター「AR performers」のライブ映像を上映する「1st A’LIVE REWIND」(4月15~16日)のプレイガイド先行抽選申し込みが16日にスタートしたことで、AR performersへの期待感が再燃しているようだ。同イベントは、今年1月14~15日に行った「AR performers 1st A’LIVE」全6公演が撮影された映像を特別ディレクターズカット版として上映するというもの。なお、AR performersは今月29日、第1弾となるミニアルバム「A’LIVE」をエイベックストラックスから発売する予定だ。

■ソレキア <9867>  3,230円  +500 円 (+18.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 16日、ソレキア <9867> [JQ]に対して富士通 <6702> がTOB(株式公開買い付け)を実施し、完全子会社化を目指すと発表したことが買い材料視された。TOB価格が前日終値を28.2%上回る1株3500円とあって、本日の株価はこれにサヤ寄せする形で買い気配値を切り上げた。買付期間は3月17日から4月28日まで。2月3日に明らかとなったフリージア・マクロス <6343> [東証2]の佐々木ベジ会長の敵対的買収に対抗する。

●ストップ高銘柄
 フジタコーポレーション <3370>  974円  +150 円 (+18.2%) ストップ高   11:30現在
 遠州トラック <9057>  979円  +129 円 (+15.2%) 一時ストップ高   11:30現在
 以上、4銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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