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【市況】概況からBRICsを知ろう~インドSENSEX指数は反発、堅調な経済指標が支援材料

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

【ブラジル】ボベスパ指数 65782.85 -0.68%

16日のブラジル株式市場は反落。主要指標のボベスパ指数は前日比452.03ポイント安(-0.68%)の65782.85で取引を終えた。66554.15 まで上昇した後、一時65530.52まで下落した。

買いが先行した後は売りに押され、引けにかけて下げ幅をじりじりと拡大させた。年金制度の改革を反対するデモが15日、主要都市で行われたとの報道を受け、年金制度を含む構造改革の遅れ懸念が高まった。また、ブラジル株の割高感が指摘されたことも圧迫材料。クレディ・スイス(CS)は最新リポートで、通貨レアルと株式の割高感を指摘し、そろそろ利益確定のタイミングだとの見方を示した。

【ロシア】MICEX指数 2014.37 +1.09%

16日のロシア株式市場は反発。主要指標のMICEX指数は前日比21.78ポイント高(+1.09%)の2014.37で取引を終了した。2021.05から1998.24まで下落した。

終始プラス圏で推移し、終盤に上げ幅を再び拡大させた。ブレント原油価格の上昇や通貨ルーブル高の進行を受け、ロシア株に買い戻しが広がった。また、米利上げペースの加速懸念が後退していることも、ロシアなど新興国からの資金流出懸念を緩和させた。一方、ウクライナが報復手段としてロシアの銀行5行に対し、経済制裁を実施すると発表したことが指数の足かせとなった。

【インド】SENSEX指数 29585.85 +0.64%

16日のインドSENSEX指数は反発。前日比187.74ポイント高(+0.64%)の29585.85、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同68.90ポイント高(+0.76%)の9153.70で取引を終えた。

買いが先行した後は上げ幅を拡大させ、その後は高値圏でもみ合った。堅調な経済指標が支援材料。2月の輸出額は244億9000万米ドルとなり、前年同月比で17.48%上昇。これは約5年ぶりの拡大ペースを記録した。

【中国本土】上海総合指数 3268.94 +0.84%

16日の上海総合指数は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比27.18ポイント高(+0.84%)の3268.94ポイントと4日続伸した。約3週ぶりに年初来高値を更新している。

米金融政策の不透明感が後退。米連邦準備理事会(FRB)は予想通り追加利上げを決定したものの、「利上げペースが加速する」との警戒感は薄らいでいる。中国をはじめとする新興国からの資金流出懸念も緩和された。直近で公表された中国の景気指標が総じて好調だったため、本土景気の先行きも楽観されている。

《CS》

 提供:フィスコ

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