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【市況】イベント通過後のレンジ上放れを期待【クロージング】

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

16日の日経平均は反発。12.76円高の19590.14円(出来高概算17億9000万株)で取引を終えた。注目の米FOMCでは大方の予想通り、政策金利が引き上げられた。FRB議長は利上げペースは年3回という基本の利上げシナリオも維持。年4回との思惑が高まっていたこともあり、為替相場は円高に振れて推移。この流れを受けて、節目の19500円を下回って始まった。しかし、売り一巡後は下げ幅を縮めるなか、オランダ議会選挙、日銀の金融会合が無難に通過したことから、午後はアク抜け的な動きから日経平均はプラス圏を回復。その後も底堅い値動きをみせた。

市場では日銀のETF買入れとの見方がされていたが、後場に入り指数インパクトの大きいソフトバンクG<9984>の上昇がセンチメントを明るくさせていた。また、前日に調整が強まった新興市場の中小型株についても、自律反発の動きが目立っており、良好な需給状況のなかで押し目買い意欲の強さが窺われる。日経平均は結果的にはもち合いレンジの上限での底堅い動きであった。テクニカル面では煮詰まり感が台頭してきており、レンジ上放れへの期待は高まる。

今後のイベントとしては、米連邦債務上限の適用停止期間が終了する。政治的停滞による国債利回りの急上昇が警戒される可能性はあるが、米議会は現在、上下両院とも共和党が過半数を占めているため、過度な警戒にはつながらないように思える。その他、トランプ政権が予算概要を議会に提出する。これら警戒要因が通過することで、アク抜け的な動きが意識されそうだ。

《AK》

 提供:フィスコ

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