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【市況】15日の中国本土市場概況:上海総合0.1%高と3日続伸、素材セクター上げ目立つ

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

15日の中国本土市場は小幅ながら値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比2.43ポイント(0.08%)高の3241.76ポイントと3日続伸した。上海A株指数も上昇し、2.58ポイント(0.08%)高の3394.59ポイントで取引を終えた。一方、外貨建てB株相場はまちまち。上海B株指数は0.83ポイント(0.24%)安の346.28ポイント、深センB株指数は3.67ポイント(0.32%)高の1147.47ポイントで終了した。

政策期待が支え。閉幕した全国人民代表大会(全人代、国会に相当)では、政府活動報告や予算案、経済成長目標が予定通り採択されている。ただ、上値は重い。金利高が逆風だ。上海銀行間取引金利(SHIBOR)の1カ月物金利は上昇基調が続き、足元では4.15%台と約1年11カ月ぶりの高い水準に達した。実体経済に対する悪影響が懸念されている。

業種別では、鉄鋼やセメントなど素材株の上げが目立つ。安徽海螺セメント(600585/SH)が3.1%高、馬鞍山鋼鉄(600808/SH)が2.1%高とそろって続伸した。前日に発表された固定資産投資の伸びが引き続き手がかり。インフラ投資がさらに拡大するとの思惑も強まっている。石炭株もしっかり。海運や空運の運輸株、消費関連株なども上昇した。

半面、不動産株はさえない。大手の金地集団(600383/SH)が1.6%下落した。金融株も総じて値を下げている。自動車株や建機株も一角が売られた。

(亜州IR)

《MT》

 提供:フィスコ

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