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【市況】東京株式(大引け)=32円安、FOMC待ちで閑散商状のなか小幅続落

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 15日の東京株式市場は売り優勢で始まり、日経平均株価は終始マイナス圏で推移したものの、前場前半に安値をつけた後は徐々に戻り足をみせた。

 大引けの日経平均株価は前日比32円12銭安の1万9577円38銭と続落。東証1部の売買高概算は16億5020万株、売買代金概算は1兆6771億6000万円。値上がり銘柄数は420、対して値下がり銘柄数は1461、変わらずは123銘柄だった。

 きょうの東京市場はリスク回避ムードが強かった。前日の欧米株市場が総じて軟調だったことに加え、為替が114円台後半で円高含みに推移したこと、また原油市況が下落基調を強めていることが買いを手控えさせた。米連邦公開市場委員会(FOMC)後のイエレンFRB議長の記者会見や、オランダの議会選挙の結果を見極めたいとの思惑も背景にある。期末接近で国内外機関投資家の動きも鈍く、東証1部の売買代金は1兆6000億円台にとどまり、今年2番目の低水準となった。ただし閑散商状を反映して下げ圧力も弱く、朝方の売りが一巡した後、日経平均は下げ渋っている。

 個別では、東芝<6502>が売買代金断トツで株価は急落となったほか、三菱ケミカルホールディングス<4188>も大きく値を下げた。九州電力<9508>が大幅安となり、フリービット<3843>、コロプラ<3668>なども売られた。日本板硝子<5202>が下落、エムアップ<3661>、リョービ<5851>、栄研化学<4549>などの下げも目を引いた。

 半面、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が堅調、トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>などの自動車株もしっかり。三菱重工業<7011>が物色人気となったほか、セブン&アイ・ホールディングス<3382>も買いが優勢だった。神戸物産<3038>が値上がり率トップ、市光工業<7244>も大幅高に買われている。メガチップス<6875>、ラウンドワン<4680>の上昇も目立った。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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