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【市況】日経平均は続落、こう着ながらも押し目買いの動きを意識/ランチタイムコメント

日経平均 <1分足> 「株探」多機能チャートより

 日経平均は続落。57.78円安の19551.72円(出来高概算7億5000万株)で前場の取引を終えた。FOMCのほか、オランダでは注目されている欧州の一連の選挙の先陣を切って議会選挙が行われる。この結果を見極めたいとする流れの中、利食い優勢の展開に。ただ、19500円処での下値の堅さが意識されており、日中値幅は50円程度と小幅なレンジでの取引が続いている。
 東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1400を超えており、全体の7割を占めている。セクターでは海運、その他製品、小売、サービス、食料品が小じっかり。半面、鉱業、石油石炭、鉄鋼、電力ガス、水産農林、証券、パルプ紙が冴えない。

 マザーズ指数は、そーせい<4565>の下落影響からマイナス圏で推移しており、東証2部についても、シャープ<6753>が下げに転じた影響から、下げに転じるなど、一部の銘柄の影響が大きい。一方で、東証1部の7割が下げる局面での日経平均の57円安は、反対に底堅さが意識されやすいだろう。
 午後についてもイベントを控えていることから、こう着感の強い相場展開が続こう。ただし、FOMCでの利上げが確定的であるほか、円相場は1ドル114円85銭辺りと、やや円安に振れている。また、オランダの選挙など、これまでのようなサプライズがないとも言えないが、市場はサプライズからの波乱展開に対する修正の早さも目立っている。日経平均は年初以降のもち合いレンジを継続し、煮詰まり感が台頭するなかでは、レンジ上放れを意識しておきたいところ。相対的に出遅れている銘柄等へは、押し目買いの動きが意識されてくる可能性がありそうだ。(村瀬智一)
《FA》

 提供:フィスコ

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