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【市況】明日の株式相場見通し=イベント前に買い手控え、中小型株の活況は継続

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(15日)の東京株式市場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)の内容発表や、オランダ議会選挙などを目前にして買い手控え姿勢が強まり、利益確定の売りが優勢となりそうだ。ただ、外国為替市場での円安傾向などにより、積極的な売りも想定し難いことから、引き続き方向感に乏しい値動きとなりそうだ。

 市場関係者からは「きょうは、方向感の無さが極まった相場。日経平均株価のこの日の日中値幅(高値と安値の差)は、わずか37円93銭にとどまり、ほとんど無風状態。東証1部の売買代金も1兆7814億円と低迷したままとなった。ただ、東証1部の小型株指数や東証2部指数は堅調で、中小型株の活況は継続している」との見方が出ていた。

 14日の東京株式市場は売り買い交錯で方向感の定まらないなか、日経平均株価は前日比小安い水準でもみ合う値動きに終始した。日経平均株価終値は、前日比24円25銭安の1万9609円50銭と4日ぶり小幅反落した。

 日程面では、EC運営企業の物流センターの管理・こん包などから配送まで一貫して業務を請け負う事業を展開するファイズ<9325>が東証マザーズに新規上場する。このほかに、日銀金融政策決定会合(~16日)、ティラーソン米国務長官が来日、2月の訪日外国人客数、2月の新築マンション市場動向に注目。

 海外では、オランダ議会選挙、FOMC声明文発表・イエレンFRB議長が会見、中国の全国人民代表大会が閉幕し李首相が会見、米2月の消費者物価指数・小売売上高が焦点となる。(冨田康夫)

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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