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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:大豊建、三菱重、ツガミ

大豊建 <日足> 「株探」多機能チャートより
■大豊建設 <1822>  556円  +39 円 (+7.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位
 13日、大豊建設 <1822> が17年3月期の連結経常利益を従来予想の70億円→95億円に35.7%上方修正。従来の24.0%減益予想から一転して3.2%増益を見込み、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。手持ち工事が順調に進捗する中、工事採算が想定以上に改善することが利益上振れの要因。業績好調に伴い、従来未定としていた期末一括配当は9円(前期は5円)実施する方針としたことも支援材料となった。前日終値ベースの予想PERが9.7倍→6.7倍に低下し、割安感が強まった。

■ゲンキー <2772>  6,830円  +420 円 (+6.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 13日、ゲンキー <2772> が4月10日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。併せて、創業30周年を迎えるにあたり、17年6月期末に2.5円(分割後)記念配当を実施すると発表したことも支援材料となった。

■ストライク <6196>  5,250円  +320 円 (+6.5%)  11:30現在
 13日、ストライク <6196> [東証M]が17年8月期上期(16年9月-17年2月)の経常利益(非連結)を従来予想の3.6億円→5.9億円に65.0%上方修正。従来の28.1%減益予想から一転して18.6%増益見通しとなったことが買い材料視された。事業承継ニーズを中心にM&A市場が拡大する中、M&A案件の成立数、単価がともに増加し、売上が計画を23.7%も上回ったことが利益を押し上げた。

■三菱重工業 <7011>  477.2円  +28.4 円 (+6.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位
 14日朝、三菱重工業 <7011> が米サンオノフレ原発事故を巡り、米電力会社サザン・カリフォルニア・エジソンから66億6700万ドル(約7000億円)の損害賠償を請求されていた問題で、仲裁機関の国際商業会議所(ICC)から損害賠償金を1億2500万ドル(約141億円)に減額する裁定を受けたと発表したことが買い材料視された。同社では、今回の仲裁裁定に関する17年3月期の業績への影響は軽微といているが賠償金の大幅減額を好感する買いが向かった。

■ツガミ <6101>  777円  +41 円 (+5.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率10位
 13日、ツガミ <6101> が発行済み株式数(自社株を除く)の3.32%にあたる200万株(金額で14億5000万円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は3月14日から9月14日まで。

■シーズHD <4924>  3,515円  +185 円 (+5.6%)  11:30現在
 13日、シーズ・ホールディングス <4924> が17年7月期の連結経常利益を従来予想の76億円→85億円に11.8%上方修正。従来の7.1%減益予想から一転して3.9%増益見通しとなったことが買い材料視された。新サイトの公開遅延や海外在庫調整などの影響で売上は計画を下回るものの、上期に「ラボラボブランド」「VC100エッセンスローション」の販売が好調だったうえ、ポイント利用に伴う販売促進費が想定を下回ったことが利益を押し上げる。業績上振れに伴い、期末一括配当を従来計画の47円→50円(前期は44円)に増額修正したことも支援材料となった。

■FDK <6955>  135円  +4 円 (+3.1%)  11:30現在
 FDK<6955>が反発。13日の取引終了後、450ワットのBrickコンバータでは世界最小となる8分の1BrickサイズのDC-DCパワーモジュール「FPED48T01238」を開発し、サンプル出荷を開始したと発表しており、新製品の業績貢献を期待した買いが入っているようだ。新製品は、産業機器の高性能化と機器本体の小型化に伴い、大きな電力をより小型なサイズで出力できるパワーモジュールが求められていることや、産業機器本体の消費電力低減のため、高効率化が求められていることに対応。また、出力電圧設定や過電流保護、過熱保護、リモートON/OFFのフルデジタル制御・モニタリングを可能にし、電源系システムの設計自由度を大きく高めた点などが特徴という。

■クラリオン <6796>  448円  +11 円 (+2.5%)  11:30現在
 クラリオン<6796>が急動意したほか、モルフォ<3653>、パイオニア<6773>、アートスパークホールディングス<3663>など自動運転関連分野に経営資源を注ぎ込む銘柄群の一角が買い優勢の展開となっている。前日の米国では米半導体大手のインテルが、イスラエルの先進運転支援システム大手モービルアイを153億ドル(約1兆7500億円)で買収すると発表し話題を集めた。インテルにとっては一昨年の同業大手のアルテラ買収に次ぐ、巨額のM&Aで自動運転分野への注力姿勢が窺える。自動運転は世界的に企業間の主導権争いが先鋭化しており、日本でも同分野の研究開発に各社しのぎを削っている状況にある。今回のインテルの英断は、折に触れ東京市場でも関連銘柄の株価を刺激する公算が大きい。

■コーセル <6905>  1,473円  +36 円 (+2.5%)  11:30現在
 13日、コーセル <6905> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.65%にあたる60万株(金額で8億7000万円)を上限に、14日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買い(買い付け価格は13日終値の1437円)を実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

■パイオニア <6773>  249円  +5 円 (+2.1%)  11:30現在
 パイオニア<6773>が4日続伸、売買代金増勢のなかでテクニカル的にも5日・25日移動平均線のゴールデンクロスを示現、戻り足に弾みがついている。カーエレクトロニクス分野に特化し、特に今後は、世界的に市場が急成長する自動運転分野での展開に期待がかかっている。自動運転分野は業界の垣根を越えて企業間の合従連衡の動きが強まっており、直近は米インテルが先進運転支援システム大手のモービルアイを買収すると発表し、市場の耳目を集めた。そのなか、同社はオランダの地図プロバイダー会社であるHEREと次世代位置情報サービスで戦略的提携関係を確立し、同分野への布石を着々と進めている。ここ機関投資家とみられる大口の買いが観測されるほか、外資系証券の強気の投資評価などが株高を後押ししている。

■パラベッド <7817>  4,565円  +90 円 (+2.0%)  11:30現在
 パラマウントベッドホールディングス<7817>が反発。13日の取引終了後、17年3月期の期末配当で記念配当10円を実施すると発表しており、これを好感した買いが入っている。5月25日に創業70周年を迎えることを記念して実施するという。これにより期末配当は計50円(普通配当40円、記念配当10円)となり、年間配当は90円(従来予想80円、前期70円)となる予定だ。

■SUMCO <3436>  1,662円  +13 円 (+0.8%)  11:30現在
 SUMCO<3436>、ルネサスエレクトロニクス<6723>、SCREENホールディングス<7735>、テラプローブ<6627>、東京エレクトロン<8035>など半導体関連の一角が高い。前日の米国株市場では米半導体大手のインテルが先進運転支援システム大手のモービルアイを、日本円にして約1兆7500億円で買収すると発表し、マーケットの注目を浴びた。これが起爆剤となって米国株市場では半導体関連銘柄が軒並み買いを集めフィラデルフィア半導体株指数(SOX)は4日続伸、過去最高値を連日で更新しており、この流れが東京市場にも波及しつつある。

■そーせいグループ <4565>  12,100円  +90 円 (+0.8%)  11:30現在
 そーせいグループ<4565>が反発。13日の取引終了後、子会社の英ヘプタレス・セラピューティクスが、第一三共<4568>と疼痛緩和に重要な役割を持つ単一のGタンパク質共役受容体(GPCR)をターゲットとした新薬研究およびライセンスに関する契約を締結したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。今回の契約では、ヘプタレス社は第一三共が指定した単一のGPCRをターゲットとして新規低分子治療薬の探索を担い、第一三共は当該治療薬の開発・製造・販売の権利を取得するという。これにより、ヘプタレス社は契約一時金400万ドルと、今後約800万ドルの研究支援金を受領するほか、研究開発・販売に関するマイルストンおよび新薬の純売上高に応じたロイヤルティーを受け取ることになるという。なお、同件による17年3月期業績予想への影響はないとしている。

■第一稀元素化学工業 <4082>  5,460円  +700 円 (+14.7%) ストップ高買い気配   11:30現在
 13日、第一稀元素化学工業 <4082> [東証2]が4月21日現在の株主を対象に1→5の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の5分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。併せて、17年3月期の年間配当を従来計画の55円→60円(前期は45円)に増額修正したほか、株主優待制度を新設すると発表したことも好感された。株主優待では毎年3月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、一律でクオカード2000円分を贈呈する。

●ストップ高銘柄
 第一稀元素化学工業 <4082>  5,460円  +700 円 (+14.7%) ストップ高買い気配   11:30現在
 以上、1銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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