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2017年03月13日16時37分

【特集】ショーケース Research Memo(3):特許技術や精度の高いコンバージョンDMPなどで優位性を構築

ショーケース <日足> 「株探」多機能チャートより

■会社概要

2. 企業特長
(1) 収益モデル
主力の「ナビキャストシリーズ」は月額課金(定額)のクラウドサービスであり、アカウント数の積み上げによるストックビジネスである。また、アカウント単価の向上も売上高の拡大に貢献することから、アカウント数の拡大とアカウント単価の向上の掛け算によって業績の伸びをけん引する収益モデルと言える。

一方、足元で拡大しているデータマーケティング事業は広告配信サービスによる広告収入(成果報酬型)が収益源となっている。ただ、広告収入はDSP※への仕入原価が伴うことから、データマーケティング事業の拡大は原価率を高める要因になることに注意する必要がある。

※DSPとは、広告主の広告効果を最大化するための広告配信プラットフォーム。ショーケース・ティービー<3909>のDMPとDSPが連携することにより、特定のユーザーに対して広告配信できるなど、精度の高いターゲティングが可能となる。

(2) 強み
同社の強みは、a) Web最適化を実現する特許技術、b) 独自のポジショニング、c) 精度の高いDMPの3つに集約できる。

a) Web最適化を実現する特許技術
「ナビキャストシリーズ」は、既存のWebサイトを低コスト・短納期・手間をかけずに最適化し、成約率を高めるところに優位性があるが、その事業モデルは、表示最適化、誘導最適化、入力最適化など複数の特許技術とその組み合わせによって成立している。特に、特許取得のポイントは、1つのタグで複数のサービスを動かせる(相互連携)仕組みにあり、それによってWebサイトの全体最適化(成約率の向上)を実現するとともに、同社にとっても複数サービスの利用促進(アカウント単価の向上)に結び付けることができる(ワンタグ戦略)。

b) 独自のポジショニング
Webマーケティング支援会社には、「集客」の部分(広告最適化等)に特化した同業他社が多数存在する中で、Webサイトへ訪問(入口)から成約(出口)までをトータルにサポート(全体最適化)する独自のポジショニングを確立したことも同社の成長を支えてきたと言える。特に、顧客企業にとって最終目的である成約に至るまでをサポートすることに加え、ユーザーの行動履歴を横断的に追跡できるところは大きな差別化要因となっている。

c) 精度の高いコンバージョンDMPの活用
同社のDMPには、優良顧客を中心として累計7,000アカウントを超える導入実績から得られた情報が蓄積されている。また、前述したように、訪問から成約までの行動データ(例えば、ユーザーが訪問してから、ページ内のどの商品を見たのか、カートにどの商品を入れたのか、最終的に入力フォームにデータを入れて成約したのか。成約しなかった場合には、どの段階で離脱したのかなど)を集中的に取っているものは他にはない付加価値と言える。また、2016年4月から開始した「ZUNOH(ズノウ)」は、行動データと属性データ(個人情報を除く)との紐付けが可能となっており、広告配信サービスの更なる精度向上はもちろんのこと、ビッグデータとの融合やAI技術の活用を含め、今後のデータマーケティングビジネスの拡大に大きく貢献するものと考えられる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)

《HN》

 提供:フィスコ

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