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【市況】東京株式(大引け)=29円高、朝安後切り返すも為替横にらみに上値重い

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 13日の東京株式市場は朝方安く始まったものの、その後は押し目買いが優勢となり日経平均株価はプラスとなった。ただし、商い減少のなかで上値も重かった。

 大引けの日経平均株価は前週末比29円14銭高の1万9633円75銭と3日続伸。東証1部の売買高概算は14億7180万株、売買代金概算は1兆7724億4000万円。値上がり銘柄数は998、対して値下がり銘柄数は849、変わらずは157銘柄だった。

 きょうの東京市場は、売り買い交錯のなかも日経平均はプラス圏で引け、連日で昨年来高値更新となった。米2月の雇用統計の結果が好調だったことを背景に、前週末の米国株市場ではNYダウなど主要指数がいずれも高かったが、為替市場ではドル売り・円買いが優勢の流れとなったことで、寄り付きは安く始まった。その後は下値を拾う動きが全体株価を支え、前引け時点で日経平均は前週末比で高くなった。ただ、上値も重く後場は伸び悩んだ。売り圧力の低下がみられたものの、一部の個別株を除いて、積極的に上値を買う動きもまばらだった。15日に米FOMCの結果やオランダの議会選挙などを控え買い気は弱く、東証1部の売買代金は1兆8000億円を下回るなど低調だった。

 個別では、朝方安かった任天堂<7974>がプラス圏に切り返したほか、リクルートホールディングス<6098>も高い。キーエンス<6861>もしっかりだった。イーブックイニシアティブジャパン<3658>がストップ高で買い物を残し、北の達人コーポレーション<2930>、丹青社<9743>なども値を飛ばした。東芝<6502>が堅調で引け、東芝テック<6588>、芝浦メカトロニクス<6590>などグループ会社も上値指向に。このほか、パイオニア<6773>が物色人気となった。

 半面、三井住友フィナンシャルグループ<8316>が冴えず、東京エレクトロン<8035>も軟調。GMOペイメントゲートウェイ<3769>がストップ安で売り物を残し、オルトプラス<3672>も急落。日本通信<9424>、鳥貴族<3193>などの下げも目立った。このほか、朝方に大きく買いが先行したgumi<3903>も軟化した。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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