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【材料】国内大手証券、エッチング装置不足は東エレクに追い風

東エレク <日足> 「株探」多機能チャートより
 野村証券は9日、「3D-NAND向け大型投資によって、半導体製造装置メーカーの受注は急増しており、過去最高の四半期受注を記録する企業が続出している」と指摘。なかでもエッチング装置市場が大きく拡大しており、これに伴い東京エレクトロン<8035>などに追い風が吹いている、とみている。

 エッチング装置はこれまで前工程で最大規模だった露光装置の市場規模を15年に初めて上回ったが、「3D-NANDメーカーの旺盛な設備投資が予想される17年はさらに差が拡大しよう」と分析。3D-NANDの深穴形成には米国のラムリサーチのエッチング装置が不可欠になっており、同社のエッチング装置が3D-NAND増産のボトルネックとなっている。ラム社は実力ベースでは3D-NAND工程の80%を上回るシェアを獲得できる競争力があるが、供給能力が不足しているため、東京エレクトロンと米アプライドマテリアルズがシェアを拡大させている。こうしたなか、「東エレクのエッチング装置の製造ラインはフル稼働となっている模様で、収益性を大きく改善しよう」としている。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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