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【材料】今週のマーケット展望「重要イベントが集中、波乱に備えよう」~マネックス証券チーフ・ストラテジスト広木隆氏(飯村真由)

ドル円 <日足> 「株探」多機能チャートより

 

こんにちは、フィスコリサーチアナリスト飯村真由の「マネックス証券の気になるレポート」です。
先週末発表の米国の雇用統計は予想上振れの結果となりましたね。さて、今週の動きはどうなるのでしょうか。マネックス証券の「メールマガジン新潮流」が、3月13日に配信されました。その中から今回は、同証券のチーフ・ストラテジスト、広木隆氏のレポート「今週のマーケット展望」の内容をご紹介いたします。

今週のマーケットに関して、広木さんは、『まずFOMCだが利上げは織り込み済みで、今後の政策金利の推移を予想するドットチャートが上方修正されるかどうかがカギである。今年の政策金利の中央値は1.375%だが、あわせて2018年(中央値2.125%)やLong Run(長期見通し:3%)も変更されるか市場の注目が集まる。FOMC声明文発表は日本時間16日未明の午前3時。オランダの総選挙は現地20時に投票が締め切られて開票に移り結果が判明するのが日本時間の朝から昼前くらいだろう。その時間帯が今週最大のヤマ場である。前回のストラテジーレポートでは「政策金利の見通しなどでサプライズがあるものと期待している」と述べたが、その後発表になった雇用統計で賃金の伸びがそれほど加速していなかったことや、予算教書などの状況を考慮して、サプライズなしをメインシナリオに置く。すなわち、FOMCで政策金利の見通しは維持されるというものだ。その場合、若干、失望でドルは売られ円高に振れるかもしれない』と伝えています。

続けてこれらのイベントについて、『「いずれも穏当に通過」というのが、確率的にもっとも起きそうな「Most Likely」シナリオだが、だからこそ、そうならなかった場合の変動は想像がつかない。FOMCで利上げペース加速が示唆されたりすればドル円は116円台もうかがう展開になるだろう。オランダ総選挙で自由党が第一党となれば(連立を組む相手がいないので政権はとれないとしても)一時的にリスク回避の円高となって再び111円台もあり得るだろう。但し、そうなった場合は絶好の買い場であることはすでに経験・学習済みであろう。こういうイベント続きの局面では、キャッシュポジションを通常より厚めにして、「半身」の構えで臨むのが良い』との見解を述べています。

上記を踏まえ、広木さんは、今週の日経平均の予想レンジを19,200円~19,800円としています。

飯村真由の「気になるレポート」はマネックス証券の「メールマガジン新潮流」に掲載されたレポートを飯村真由の見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートをご確認くださいね。

フィスコリサーチアナリスト飯村真由

《SK》

 提供:フィスコ

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