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2017年03月12日22時05分

【経済】【中国】神龍汽車の不振続く、余剰人員1000人を東風ホンダに配置転換


東風汽車公司と仏PSA・プジョーシトロエンの中国乗用車合弁である神龍汽車有限公司(東風プジョーシトロエン)が経営苦境に陥っている。販売不振が続く中で工場の稼働率は低下。今年2月末から余剰人材の配置換えに着手した。同じく東風汽車傘下にある東風本田汽車有限公司(ホンダとの合弁)に労働者合計1000人を送り込んだという。経済観察網がこのほど伝えた。

神龍汽車は「プジョー」と「シトロエン」の2ブランド車を中国市場向けに製造・販売している。しかし昨年以降、販売は急減。今年に入っても低迷が持続し、2月までの2カ月間位でわずか4万5000台を売ったのみだった。同社は今週に入り、湖北省武漢市に置く3工場について、1週間の臨時休業を決定している。

同社内部関係者によると、販売不振による資金繰りの悪化で買掛金の支払いも遅延。アウトソーシング先の設計会社に対する2016年の支払いは、現時点で3カ月分を済ませたのみという。

2013~15年にかけて、神龍汽車の新車販売は3年連続で大幅増を達成。このため16年販売に関し、76万5000台の強気目標を設定した。しかし期待に反して同年販売は急減。メーカー別新車販売ランキングで上位10位圏内から外れた。プジョー車で前年比12.5%、シトロエン車で同16.6%ずつ落ち込んでいる。

今年に入っても状況は好転していない。中国乗用車聯合会がまとめた今年1月の狭義乗用車販売(出荷ベース)によると、神龍汽車の同月販売は前年同月比53.7%減の2万9200台に縮小した。

東風汽車公司は湖北省を拠点に商用車(トラック、バスなど)、乗用車(セダン、ミニバン、SUVなど)を生産。傘下の東風汽車(DFL)には日産自動車、東風本田汽車にはホンダ、神龍汽車にはPSAが各50%を出資している。15年末の年産能力は356万台(乗用車291万台、商用車65万台)。


【亜州IR】

《SK》

 提供:フィスコ

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