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【市況】東京株式(大引け)=286円高、円安など背景に上昇加速し昨年来高値更新

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 10日の東京株式市場は買い優勢で始まった後も上げ幅を広げる展開で、日経平均株価は大引けで年初の高値を上回り、昨年来高値を更新した。

 大引けの日経平均株価は前日比286円03銭高の1万9604円61銭と大幅続伸。東証1部の売買高概算は22億6716万株、売買代金概算は2兆9483億5000万円。値上がり銘柄数は1563、対して値下がり銘柄数は341、変わらずは100銘柄だった。

 きょうの東京市場はリスク選好ムードに包まれた。前日の米国株市場でNYダウが小幅ながら4日ぶりに反発をみせたほか、米長期金利上昇を背景に為替が1ドル=115円台前半で取引時間中も漸次円安方向に振れ、これが主力株をはじめ幅広い銘柄に買いを呼び込む原動力となった。朝方の株価指数先物・オプション3月物の特別清算指数(メジャーSQ)算出を通過して、一気に買い戻しが加速する格好となった。自動車など輸出株に円安メリットを期待した買いが向かったほか、米長期金利の上昇を受け、運用環境が追い風となる銀行や保険株などにも投機資金が流入している。東証1部の売買代金はメジャーSQに絡み3兆円近くにまで膨らんだ。

 個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が売買代金トップで上値追いとなったほか、トヨタ自動車<7203>も堅調。ソニー<6758>、ファナック<6954>が高く、ファーストリテイリング<9983>も買われた。星光PMC<4963>が物色人気となり、三井ハイテック<6966>も値を飛ばした。大塚ホールディングス<4578>、リクルートホールディングス<6098>なども上昇。T&Dホールディングス<8795>も買いを集めている。

 半面、ジェイ エフ イー ホールディングス<5411>が冴えず、NTTデータ<9613>も軟調。クミアイ化学工業<4996>が大幅安、東洋ゴム工業<5105>、サンデンホールディングス<6444>が値を下げ、井関農機<6310>も軟調。三井金属<5706>、三井海洋開発<6269>も売られた。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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