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【市況】個別銘柄戦略:原油安メリット・金融セクター銘柄に注目したい

日経平均 <5分足> 「株探」多機能チャートより

9日の米国市場は原油相場が50ドルを割り込んだほか、ドル高進行や米国債利回りの上昇が嫌気されるものの、雇用統計の結果を見極めたいとの思惑から引けにかけて上昇に転じていた。シカゴ日経225先物清算値(6月限)は大阪比120円高の19290円。先物の配当分を考慮すると19400円を超えて始まってくる格好となり、週初の高値水準での推移になりそうである。ただ、雇用統計のほか、来週のFOMCを見極めたいとの模様眺めムードのなか、もち合いレンジの上限突破は考えづらく、次第にこう着感の強い展開になろう。結果的にはSQ値が上値抵抗として意識される可能性もある。

物色は主力処から、次第に中小型株にシフトしやすい需給状況は変わらず。原油安の流れから資源株が売られやすい一方で、空運、電力ガス、紙パルプ辺りは、原油安メリットが意識される。また、米利上げ観測の高まりを背景に、金融セクターへの物色も意識されそうだ。その他、個別では目標株価引き上げが観測されているNSSOL<2327>、ツバキ・ナカシマ<6464>、デクセリアルズ<4980>、日本ペイント<4612>、博報堂DY<2433>、大塚ホールディングス<4578>、大陽日酸<4091>などが注目される。

《SK》

 提供:フィスコ

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